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クレドが明確な企業は伸びる!企業理念を反映させよう 

2020.12.12

2019.07.10

多くの企業が「クレド」を掲げて経営をするようになりました。クレドが注目されるようになった流れには理由があります。また、クレドは全社員が共有できなければ意味がないため、導入方法にも気をつかわなければいけません。この記事では、ビジネスシーンにおけるクレドの意味や目的、効果的な導入方法について解説していきます。

クレドと企業理念は違うの?

そもそもクレドはラテン語の「Credo」に由来しています。もともとの意味は「志」や「約束」でした。

それがビジネスシーンで用いられるようになり、「従業員が仕事をするために踏まえておくべきルールや信条」を表す言葉となりました。

ちなみに、クレドと似た意味の単語として「企業理念」があります。企業理念は多くの企業がホームページに記載するなど、世間からの注目が高い概念です。ただし、企業理念とはあくまで社会的責任や経営の目的を言語化したものです。また、従業員だけではなく取引先や顧客に対しても示している考えであり、具体的な内容よりは思想や哲学を表しています。

一方、クレドはもっと実践的で詳細な文章で説明できる概念です。

クレドは従業員に対してあるべき姿を示しており、その内容を外部の人間に必ずしも伝える必要はありません。あくまで、従業員が日々の業務の中で思い出し、指針になるのがクレドです。ただし、クレドと企業理念はまったく無関係ともいえません。いずれも企業の理想象を示す言葉なのは共通しており、両者に矛盾点や相違点が生まれないようにすることが大切です。企業理念を根幹にしながら、より現場の従業員が共感できる文章にしてクレドへと落とし込むことは可能でしょう。

 

なぜクレドが注目されているの?

クレドという言葉自体は昔からあったにもかかわらず、長い間、日本企業で大きな注目を集めることはありませんでした。また、企業理念や就業規則がクレドとほぼ同じ役割を担っていた企業も少なくなかったのです。

しかし、クレドの重要性は徐々に高まってきています。理由として「企業倫理の強化」が挙げられるでしょう。時代を経るごとに、企業のCRSやコンプライアンスの厳守は重要性を増しています。SNSの普及により、一従業員やアルバイトの行動が、企業全体におよぼす影響力も強まってきています。こうした状況にもかかわらず、従業員の意識の低さがトラブルを招くケースが後を絶ちません。広大な理想である企業理念だけでは、従業員に具体的な意識改革を及ぼしにくいことが明らかになってきました。

クレドを導入することで何が変わる?

ビジネスシーンでクレドが導入されるようになったのは、実際に企業のメリットがたくさんあるからです。

「従業員にこの企業で働くうえでの理想象を伝える」

クレドは従業員に対してあるべき姿・ありたい姿を示しており、日々の実践的な行動の指針となります。

「従業員の主体性を伸ばす」

クレドを知ることで従業員は自分が戦力の一部であると実感できます。その結果、上から与えられた役割をこなすだけでなく、能動的な視点で仕事と向き合えるようになるのです。

「組織への帰属意識を伸ばす」

クレドを守って主体的な行動が増えてくると、従業員は企業に属している喜びや充実感を覚えるでしょう。こうした心境の変化により、従業員のコンプライアンスへの意識も強まっていきます。

「従業員の疑問や不安を解消する」

何らかの選択を迫られた状況下で、多くの従業員は上司に確認したり、答えを先延ばしにしたりする傾向があります。しかし、クレドを覚えていればとるべき行動が明確になるので、自信を持って決断できます。

倫理面でも実務面でも、クレドは従業員の毎日に良い変化をもたらしてくれます。

 

クレドを導入するにあたって注意が必要なこと

 

正しい方法で導入すれば、クレドは従業員にポジティブな意識改革をもたらしてくれます。ただし、焦って導入しても効果は得られないので注意しましょう。

成功のポイントとしてはまず、「価値観の共有」です。

クレドは一部の従業員だけが理解していても意味がありません。社内全体に浸透させてこそ効力を発揮します。クレドを制定したなら、文章化したうえで全従業員に伝えましょう。そして、正しく実践できているかのフォローアップまで行うようにします。

また、クレドを強制するのも避けたいところです。

クレドは従業員が自主的に仕事を頑張ったり、社会的規範を守ったりするために設けるルールです。つまり、最初から従業員の自主性を奪うような導入方法は得策といえません。それに、上から強制されていると従業員が感じてしまえば反発心が芽生えます。クレドがきっかけになって従業員の行動が逸脱していく危険もゼロではないでしょう。

そこで、クレドを作成している段階から従業員の意見も取り入れておくのが無難です。従業員が求めている指針も理解できるので、完成したクレドは受け入れられやすくなるでしょう。

 

クレドを実践するのはあくまで従業員です。

作成者は従業員の目線に立って、クレドの考案を進めていきましょう。

 

クレド作成から導入までの流れ

 

実際にクレドを作成し、導入するためには慎重な手順を踏みましょう。

まず、各部署から代表者を集めてミーティングを開きます

クレド作成にあたり、立場の違う意見を取り入れることは必須です。実践的なクレドにして従業員が「自分たちで決めた」と思えるようにするためにも、妥協せずに話し合いましょう。ただし、ただ議論を重ねるだけではクレド作成の進行は滞ってしまいます。

いつまでに、どんな内容のクレドを作るのか目標ははっきりさせましょう。無期限で話し合いを重ねるよりも、スケジュールが見えていたほうが建設的な意見が出やすくなります。

さらに、クレドの軸となるべき「経営理念」や「経営方針」を深く分析します。今まで何気なく読んできた理念や方針も、この機会に一言一句かみしめてみましょう。会社の理想的なあり方がわかれば、クレド作成は捗ります。

さらに、代表者以外の意見を知るための従業員アンケートを実施します。多数派の意見や、核心を突いた意見はクレドに反映させるようにします。

そして、話し合いやアンケートの結果をまとめ、シンプルな形で文書化しましょう。クレドは難解な文章であっても、曖昧であってもいけません。読んだ従業員がイメージしやすい内容を心がけます。

最終的には、クレドを誰もがいつでも確認できる形に保管したうえで、従業員全員に報告します。

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