社内報のつくりかた
目次
こんにちは!ディレクターのnemoです。
前回、光との付き合い方を知るために、まずは基本となる「光の種類」について、ご紹介をさせていただきましたが、今回はその光をどうカメラで捉え、写真の明るさを変えるか、社内報写真撮影の腕をワンランク上げるためのポイントをご紹介させていただきます。
社内報の写真撮影をした際、「なんか暗く写っちゃう」や「明るく写り過ぎちゃって白飛びしてる」など、被写体がきれいに映らず、見えにくくなってしまうなんてことありませんか?
特に逆光での撮影の際、どうしても被写体の表情が影になってしまい、使える写真が撮れない…なんてことも。
そんな時に使えるのが「測光」という、普段触らずに終わってしまいそうな設定なんです。
測光(そっこう)とはそのまま光を測るという意味を持つのですが、カメラは適正な明るさの写真に仕上がるようにファインダーに映る光の量や場所を測って、絞り値やシャッター速度を調整してくれています。
普段オートモードなどで何気なく撮影している写真も、実はカメラ自体、適正な明るさで映し出せるよう、光の量を感知し、調整してくれているんです。
その時に活躍しているのが、この測光の機能になるのです。
測光はレンズから入る光の明るさを測って「だいたいこのぐらいの設定にすればちゃんと写るだろう」と計算をしながら、仕上がる写真の明るさを決めています。しかし、光には様々な明るさがあり、同じ場所でも日中と夜ではそもそもの明るさが変わり、屋内でも窓際と部屋の奥では目に見える明るさの度合いも大きく変わってきます。
測光は被写体の周りを取り巻く光を測って計算をしますが、極端に明暗の差が生じた画面を押さえる際は、その中間にあたる明るさを測り、画面全体の明るさを決めたりするため、カメラが写し出す写真とカメラマン自身が写し出したいと思う明るさが合致せず、思い通りに仕上がらない…なんてこともあります。
そのために、測光が持つ設定の種類を知っていただければと思います。
種類は全部で3つ。
各々で特徴が変わってくるので、その特徴を知ってうまく設定の使い分けを実践してみてください。
その前に…測光の操作について
下記画面内の赤枠で囲んだ部分が測光の種類を選べる箇所となるので、まずはメニュー画面、もしくは「INFO」ボタンを押すなどして、設定の変え方を確認しておきましょう。
※赤い線は測光領域をあらわすイメージです
分割測光はカメラを購入し、初期状態でセットされていることがほとんどで、画面を複数のエリアに分割して光の強さを計測するものになります。
画面全体に写る明るい部分と暗い部分、それぞれの平均を取った明るさで調整を行います。
明暗の差が大きい社内報撮影のシチュエーションだと、被写体が暗めに写ることもありますが、基本的にはこの「分割測光」でほとんどの条件がカバーできます。
メーカーによって、「マルチ測光」や「評価測光」と表示されることもあるので、名称が違う…なんてことがありましたら、カメラの取扱説明書を確認してみてください。
画面の中央部を重点的に測光し、周辺の光の強さも考慮して明るさを決める方式となります。
被写体が画面の中央部にある場合は、その被写体がきれいに写るよう、効果を発揮しますが、被写体が中央部分から外れたところにいると、暗く写ってしまうこともある為、こちらの設定で社内報写真の撮影をする際は、被写体の位置に気をつける必要が出てきます。
ちなみに逆光での撮影には弱い面もあります。
ごく狭い部分の光の強さを計測する測光方式となりますが、ピントを合わせた部分の明るさを基本に考える設定にもなる為、写したい被写体がきれいに写る方式となります。
そのため強い逆光での撮影でも、被写体をきちんと写しだすための調整をしてくれる、使える設定となります。
以上となります。
その他にもカメラによっては、上記3種と異なる機能を持つものもありますが、それぞれ画面に写る光の量、また明暗の差によって、発揮する効果も変わってきますので、まずは今回ご紹介させていただいた3つの測光をご自身のカメラで直接にご確認いただき、今後の社内報の撮影に活かしていただければと思います。
ちなみに人物を取り上げての撮影をする際は「スポット測光」が一番です。
社内報担当者としてまずは被写体をきれいに写しだしてあげることを考え、一つ一つの設定を理解していきましょう!
ではでは、次回もお楽しみに!
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