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社内報のつくりかた

企画の見せ方はバラエティや情報番組を参考に

企画の見せ方はバラエティや情報番組を参考に

読者である社員に向けて伝えたい事が決まった時、それをどのようなカタチで社内報に載せるか?で悩まれることがあると聞きます。 読者に興味をもってもらえるように、面白く載せたいんだけど、私たちは頭がカタイから・・・。

そんな方にお勧めしたいのが、バラエティや情報番組。オモシロおかしく、しかも印象に残る表現手法が満載です。但し、社内報ですから、ある程度の気品も必要です。

そこで今回はオモシロおかしく考えて、そこから「これはできない」と表現内容を引き算していくやり方をご紹介します。熱心に読んでくれる読者が増えるように、また、記事内容や伝えたいことを社内へ浸透させる手段として、ぜひ試してみてください。

担当者が楽しくないものは、読者も楽しくない

私たちクリエーターは、社内報を担当される方から「どのような載せ方をすれば、読者の興味を引いて読んでくれるようになるかな・・・」といった相談をよく受けます。その時に、まるで金太郎飴のようにいわれるのが「私たちは頭がカタイから・・・」というフレーズです。

社内報には、エンタメ情報のように見て楽しいものではなく、非常に真面目な、どちらかというと、そのまま掲載すると無味乾燥になりがちな情報が多いものです。ですから、社内報は、読者である社員の皆さんに、興味・関心をもってもらえるような工夫が必要です。

その時に大切なことは、まず担当される方が「読んでみたい」「楽しい」と思える紙面にすることです。

口にしたことがその場の雰囲気をつくり、やがて現実のものとなる言霊(ことだま)。これと同じようなことが、社内報に限らず、あらゆる印刷物の紙面に起こります。担当者が「読んでみたい」「楽しい」と思わない紙面は、やはり読者も「読んでみたい」「楽しい」紙面にはならないものなのです。 企業が、公的な情報発信としてホームページに掲載する、プレスリリースをイメージしてみてください。

プレスリリースに必要なのは、正確で精緻な情報です。読んでワクワクするようなエンターテイメント性は必要ありません。そうすると、プレスリリースの担当者は、情報の正確性に重点を置き、「読んでみたい」「楽しい」と思うような紙面上の工夫は後回しにします。その結果、多くのプレスリリースは「読んでみたい」「楽しい」という紙面よりも、企業が発信する書類、ドキュメントの佇まいになるのです。このようなことが、社内報でも起こる可能性が高いのです。

「私たちは頭がカタイから、読んでみたい、楽しい紙面なんて考えられない」

最初からあきらめてクリエーター任せにしてしまうのも、1つの選択肢ですが、それでは担当者が「読んでみたい」「楽しい」と思えるような紙面にすることができません。やはり、大きな方針、方向性は、担当者がクリエーターに示していくことが大切なのです。そのようにして、担当者が紙面づくりに積極的に参加している社内報は、やはり多くの社員の方が、読んで楽しく、面白いものになっています。

面白いと思ったものは、なんでも取り入れてみる

私たちクリエーターは、企画やネタを考えることを仕事としているために、常に「面白い」「楽しい」「カッコいい」情報を集め、見て読んで体験するようにしています。ぜひ、社内報を担当される方も、私たちと同じように「面白い」「楽しい」「カッコいい」情報を、集めるようにしてみてはいかがでしょうか?

一番お勧めできる参考コンテンツは、テレビのバラエティや情報番組です。世界情勢や金融、医療や科学などといった、専門的で難しい話をわかりやすく解説している番組は、無味乾燥になりがちな社内報のコンテンツを、魅力的でわかりやすいものに変えるヒントが満載です。

例えば、説明用のフリップの中にあるフローチャートやグラフ、専門用語を視聴者にわかりやすく説明する方法、説明する専門家の紹介写真などを見てみましょう。さらに、バラエティであれば、タレントやコメンテーターのコメントのテロップなども参考になります。彼らのコメントは、専門用語で理解不能になりがちな専門家の説明を、視聴者がわかるレベルに嚙砕いてくれています。その中には、専門家では思いつかないような視点でわかりやすく、しかも親しみやすい言葉に置き換えてくれているものもあります。

さらにテレビ番組ですから、視聴率を意識したエンターテイメント性を追求しています。しかもそのエンターテイメント性は、視聴者に伝えたい情報を視聴者に印象的に記憶されるように工夫されています。この工夫が視聴率に反映されるために、番組側も必死です。このような番組をタダでしかも、ほぼ毎日、どこかのテレビ局が流していますから、ちょっと注意してみてみると、「面白い」「楽しい」「カッコいい」情報のアイディアは、すぐに集めることができます。

この他にも、各社の社長が登場するインタビュー番組、企業の技術や製品を紹介する番組なども参考になります。カッコよく社長を登場させるための写真のポーズ、技術や製品を紹介する時の背景や特徴を的確に伝えるワンワードのキャッチフレーズなどは、同じような企業の情報を、どのように魅力的にみせるか、わかりやすく伝えるかという点で、私たちクリエーターも注目しています。

もちろん、印刷物でも参考になるものはたくさんあります。会社案内やパンフレット、製品カタログなどは、「面白い」「楽しい」「カッコいい」を追求しているものばかりです。雑誌やマンガなども、読者から「面白い」「楽しい」「カッコいい」といった評価を得るための紙面づくりを追求しています。

このようにして、常日頃から、「面白い」「これは使えそう」と思うものを気に留めておくようにしましょう。
ちょっと手間がかかるかもしれませんが、You Tubeなどの動画のアドレスや画像データ、PDFなどでパソコンやスマホに入れておくとさらにいいと思います。

そのようにして集めた「面白コンテンツ」は、担当される方の表現力やクリエイティブ力を高めるだけではなく、社内報での企画やネタづくりにも活かすことができます。面白いと思ったものは、なんでも取り入れてみる。そのようにして、社内報の企画の方向性を決めていけば、「私たちは頭がカタイから、読んでみたい、楽しい紙面なんて考えられない」などといったことは、もう言わなくても大丈夫です。

引き算をする時は、なぜダメなのかを徹底検証

面白さ満載のラフな企画ができあがりました。これを社内でプレゼンして稟議を通す段階で、超えるべきハードルがあります。それは、社内報としての品性があるかどうかという関門です。この段階で多くの担当者の方が挫折を味わうとお聞きします。

「いくら面白い企画を考えても、結局社内で通らないからな・・・」

このようなことは、実は多くの場合、どのように面白さの引き算をすればいいのかという視点が欠けていることが多いのです。面白さの引き算とはなにか。ご説明しましょう。

引き算をする前に、面白コンテンツを分解してみる必要があります。なぜ、これは面白いと思うのか。それは写真の笑顔やポーズなのか。それとも原稿自体が面白いのか。タイトルやキャッチコピーのポップな書体なのか。全体的なカラーリングなのか。吹き出しなどで、一人ひとりの本音コメントを掲載しているからなのか。・・・・・などといった、なぜ面白いのかということを、分解してみましょう。

一つひとつ分解してみると、その中で社内報としての品性でNGとなる部分はなにかということが見えてくるはずです。見えてこない場合は、そのように分解した上で、上席の方の意見を聞いたりしながら、何がこの企画を進める上で障害となっているのか、確認しましょう。

障害となっている部分がわかると、その理由を確認しましょう。
特に注意したいのは、その理由が単なるキーマンとなる方の好みなどである場合です。好みであるならば、うまく根回しをすれば、OKとなる可能性も高くなります。一方、その理由が社風や企業理念など、会社全体の雰囲気に影響するものであれば、なかなか厳しいかもしれません。

そのようにして面白コンテンツの中から障害となっている部分を引き算し、その引き算を他の方法で補うことはできないかを検討します。補った後、同じように障害となるかどうかを確認し、それを繰り返して、面白コンテンツの企画としてまとめます。
社内報といえども、読んで楽しいものの方が、はるかに喜ばれるはずです。そのための面白コンテンツ企画を社内稟議で通すと考えれば、それはやりがいのある仕事になるはずです。

紙面全体を締めるなら、漢字+明朝体が〇

社内報では、面白く楽しい紙面も重要ですが、一方できちんと襟を正して読んで欲しい紙面もあります。それは、社長や会長のメッセージや講話を紹介しているページです。

このようなコンテンツは、面白さも重要ですが、それと同時に品性ある紙面全体の締りが必要です。 あくまで一般的なイメージですが、柔らかい印象を与える紙面には、ひらがなを多くして、文字もゴシック体などが使われます。一方、品性のある紙面には、漢字を多くして、文字を明朝体にします。紙面構成上可能ならば、縦書きの方がより効果的です。

一般的に純文学や小説などの書籍は、明朝体で縦書きのものが大半を占めています。新聞や文芸雑誌なども同様ですね。それに比べて、商品パンフレットなどは、ゴシック体で横書きのものが目立ちます。これは、ゴシック体の方が、視覚的に柔らかくみえるからです。それに比べて明朝体は、昔からある書体であり、ゴシック体に比べて、漢字を比較的美しく見せることができるので、格調高いイメージを醸し出すことができます。さらに、漢字の比率を高めるといいでしょう。わかりにくい漢字には、ルビ(読み仮名)を入れるようにしましょう。

このように、企画のネタとなる情報を集め、面白コンテンツ満載の社内報を制作できると、熱心に読んでくれる読者も増えるようになり、また、紙面で紹介・説明している内容も、着実に社内へ浸透するようになります。さらに、きちんと読んで欲しいコンテンツには、明朝体を多用することで、メリハリのある全体構成にすることができます。

社内報の企画の方向性は、社内の状況を一番把握している担当者の方が、立案することでより読者に響く、一歩踏み込んだ魅力的な企画を立てることが可能になります。そのための参考情報は、身の回りにあふれています。ぜひ社内報の企画作りに役立ててください!

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