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社内報のつくりかた

初校で余分なデザイン修正をしないためのワンポイントアドバイス

初校で余分なデザイン修正をしないためのワンポイントアドバイス

こんにちは、nocoです。

通常、社内報の記事を作っていて最も修正指示を入れる(デザイナーや制作会社に対して)のは、初校かと思います。もちろん必要なものなのですが、実は、中には「防げた」修正もあるのです。

それはズバリ、「ラフの精度の甘さ」と「入稿素材の質の低さ」によるものです。

「ラフの精度が甘い」というと、「制作のプロではないから仕方がない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なにも雑誌のようなレイアウトや写真の使い方を提案しなければならない、ということではありません。その企画で何が一番伝えたいのか、どういう順番で読ませたいのか、メインは何か、どんな印象のデザインにしたいのか……これらがきちんと伝わるかどうかが大切なのです。

これらがはっきりしていれば、これを元にさらに誌面を魅力的に見せるためにデザイナーがアレンジしやすくなります。「精度が甘い」ということは、これらが曖昧もしくは実際と異なる、ということです。

曖昧な場合で多いのは、タイトル、リード、キャッチ、見出し、本文などのテキストや、写真、イラストなどのメリハリがないケースです。

例えば、どんな写真(どんな内容の何を撮ったものなのか)がメインで、サブカットにはどんな意味があり何を伝えたいのか。本文もいくつかあるブロックのうち、最も読ませたいのはどこか、キャッチは何にかかっているのか。その企画で最も伝えたいこと、目立たせたいことがわからないラフは、仕上がりも整然と組まれただけの面白みに欠けるデザインの素となってしまいます。 「実際と異なる」というのは、

例えば、ラフを見る限りでは600W程度のスペース感であるにもかかわらず、実際のテキスト原稿は1200Wもあった、大きく使う予定だった写真の解像度が低すぎて大きく使えない、などで、ラフを実現させることは不可能なため、それを調整して誌面に収めた結果、文字ばかりのカタい地味な紙面になってしまう……というようなケースです。

テキストや写真の差し替えや追加、そしてデザインの大幅な修正は、手間もかかる上にスケジュールを圧迫します。できる限りこういった無駄な修正は減らし、よりデザインや文章、記事の内容をブラッシュアップすることにパワーをかけたいですよね?

そこで、できる限り初校で余分な修正をしないために、「ラフ作成」と「素材準備」で回避できるポイントをお伝えいたします。

ラフを作成するときのポイント

ここでいう「ラフ」は「担当者がデザイナーもしくは制作会社のディレクターに素材と一緒に渡すデザイン・レイアウトの指示書」のことです。(制作現場により「ラフ」の指す意味が異なります)

必要な構成要素が揃っているか

ここでのポイントは、「必要な要素」ということです。記事の企画意図を表現するために、伝えたいことを伝えるために必要な要素が入っているのか?
例えば、数字データなどを取り上げるようなテーマであれば、補足するためのグラフや表があった方がわかりやすいのではないか、相関図があった方がより理解しやすいのではないか、イラストで少しやわらかいイメージを入れた方が読みやすいのではないか…という、細かい部分も含めて、記事の構成要素です。
初校を見てから注釈を足す、などはよくあることですが、その変更があまりにも多いとやはりデザインは崩れていってしまいます。はじめから企画に沿って構成をしっかり決め、それをラフに落とし込みましょう。

「読む」導線を考えたメリハリがついているか

やはり大きなもの、目立つものから目に入ります。また、読者は普段雑誌などを読む習慣から無意識にタイトル→リード→見出し→本文と追いかけていきます。この動きがスムーズでないレイアウトは、途中で読むのを辞めてしまう原因となります。タイトルから本文までが必要以上に離れている、キャッチとそれとリンクする本文の間に不要な写真が入っている、などすると、読むペースを乱してしまいます。

読みやすさを意識した配置、「どこから読めばいいのか」わかるメリハリをつける(何がメインかがはっきりしている)ことを意識し、その優先順がデザイナーに伝わるようにしましょう。

入稿する際のポイント

  ☑文字数が適正かどうか

入稿よりも前にデザインラフ(デザイナーが簡単なレイアウトや文字量を出すために作成するラフ)をあげてもらう場合は、提出してもらった原稿がその文字数に収まるかを必ず確認して下さい。「何となく多そうだけど入るかもしれないから一旦入稿」というのは危険です。例えば、複数人の原稿が入る場合、全員の原稿が同じように多ければ、その記事は文字だらけになってしまいます。

また、ラフと素材を一気に入稿する場合は、実際の文字の大きさをイメージして出力をし、どの程度のスペース感になるのか確認してみて下さい。パワーポイントなどでおおよそ配置してプリントして見てみるのも有効です。なんとなくイメージでサイズ感がつかめるようになるまでは、アナログに目で見て確認するといいと思います。
事前に確認した上で入稿すれば、「思ったのと全然違う!」ということはなくなると思います。もちろん、問題点が見つかった場合は、それを修正してから入稿しましょう。

写真の質は問題ないか

最も多い写真の再入稿の原因は、解像度が低いことです。一般的に、印刷物に必要な画像解像度は300~350dpiと言われています。しかし、実際には送ってもらった写真が全て高解像度のものではないと思います。例え72dpiでも画像の大きさや誌面で使用するサイズによっては大丈夫なこともありますので、不安な場合は先にデザイナーに見てもらい確認をしましょう。

さらに、全身キリヌキで使用するデザインなのに足先が切れていたり、照明の光が強すぎて顔周辺は色が飛んでしまい足元は逆に暗い……というような「使えない」写真だった、ということもよくあります。

これは、事前に依頼する際に注意点を伝え、見本をつけるなど事前にできる予防策と、「とりあえず入稿する」ということはやめ、早めに差し替えを依頼することで、初校以降のバタバタした修正は防げます。

要するに、ぼんやりした部分があるまま作ったり、問題に気付きながら先送りにして進めると、必ず後でしわ寄せがくる、ということです。

社内報担当者の方は、他の業務と兼務の方が多く、時間に限りがあるとは思います。しかし、はじめの設計や準備がしっかりしていればいるほど、後はスムーズに楽になります。何か少しくらい変更が生じても落ち着いて対応できる余裕も生まれます。

慣れるまでは面倒だと思われるかもしれませんが、ぜひ少しずつ試してみて下さい。

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