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社内報のつくりかた

社内報で社員を「2割増し」にする写真ディレクション

2017.05.12

社内報で社員を「2割増し」にする写真ディレクション

 記事デザインで大きな要素となる写真ですが、社内報のように普段取材を受けることに慣れていない人を対象とする場合、モデルのように自然にかつ素敵に撮るのは難しいですよね?

 こんにちは。ディレクターのnocoです。
元カメラマンのnemoがお届けする「撮影のコツ」をレクチャーする記事も毎回人気ですが、今回は、取材慣れをしている著名人ではない「普通の働く人」を1000人以上取材してきた私の経験から、「編集者の取材撮影ディレクション」のポイントをお伝えします。

※今回はカメラマンに発注する場合のポイントです。自分自身で撮影する場合のポイントについては、nemoの記事をご参考ください。 

企画に合ったカメラマンにお願いする

基本的にプロのカメラマンなので、みなさん、オーダーすれば希望に合わせて撮ってくれますが、私の経験では、人物撮影が得意なカメラマンは、大きく分けて2つのタイプに分かれるように思います。 

①その人の個性を全肯定し「そのままで魅力的だ」と考えるタイプ
②少しでも「客観的に」良く撮ってあげたいと考えるタイプ

①のタイプは、社長取材の記事などで迫力のある写真や人柄が表れるような記事の時にはバッチリはまります。ただ一方で、普段よりも「見た目」良く写りたいと思う若い女性などを撮る場合に仕上がりが「ありのまま」になる可能性があります。

②のタイプは、顔や身体の角度を最もスッキリ見えるように指定をしたり、肌色が通常より明るくなるように撮ってくれたり、特に女性が満足するような撮り方をしてくれます。ただし、基本的に「やさしいトーン」の写真になるため強さを表現するには向かなかったり、構図を工夫しないとワンパターンに見えたりすることもあります。

ディレクション次第でどちらでも素敵に仕上げることは可能ですが、編集のプロではない担当者が多い社内報の場合は、初めから「企画に合った」カメラマンにお願いする方が、撮影当日の負担が少なくなると思います。
依頼をする前に、その人が撮った人物写真を見せてもらい、企画のイメージと合うかどうか確認することをおすすめします。 

インタビュー中にその人の一番いい顔を見つける

できる限り、取材の際は、インタビュー→撮影の順で行う方がいいと思います。インタビューで多少ほぐれてからの方が、表情が和らぐからです。
そして、インタビュー中の時間も無駄にせず、撮影のための準備をして下さい。

・会話中にその人の最も魅力的な表情を見つけておく
・右ふり、左ふりで顔の見え方は違うので、どちらが良いか観察する
・姿勢や表情、しぐさの癖などをチェックしておく

例えば、同じ笑顔でも、顔がくしゃっとなるくらい笑った方が素敵な人もいれば、少しほほ笑むくらいの方が似合う人もいます。また、キリっとした表情の方が魅力的な場合もあります。その人が最も素敵に見える角度、表情を見つけておきましょう。そして撮影の際は、その表情を撮ってもらうようカメラマンに指示をします。

また、猫背や癖などがある場合は、撮影に影響しないよう対策を考えておきます。例えば、猫背の場合は、壁などに少しもたれて腕を組んだりしてカッコイイ感じで撮る、など。何度も「背筋を伸ばして下さい」とお願いをしながら撮るよりも、自然に撮ることができます。

インタビュー中のカットは会話後にも押さえる

経営トップのインタビュー記事などで多いのですが、インタビュー中のライブ感のある写真を使う場合も多いかと思います。ここで気を付けたいのは、

・仕事の話をすると険しい顔付きになってしまう人もいる
・話しに夢中になるあまり姿勢や服などが乱れてしまうことがある

という点で、臨場感あるインタビュー中のカットはきちんと撮影しつつ、インタビュー後に数分間、雑談をしながら追加撮影をする時間を取るといいと思います。
その際は、一度きちんと座り直してもらい、服装なども少し整えた状態で、自分7:相手3の割合で(あまり話させすぎると微妙な表情になってしまうので)表情が厳しくならない話題の会話をするといいでしょう。

これをすることで、インタビュー写真の表情のバリエーションも増え、記事の見映えを考えたセレクトが可能になります。

「キメ顔」に要注意

プリントシールや自撮りが一般化している世代の特に女性の中には、自分の「キメ顔」を決めている人がいます。たまに、それを取材撮影時にする人がいるのですが、小さな読者投稿企画でもない限り、記事には適さない場合が多いです。アプリで加工する写真とは違いますので、プロのカメラで撮ると、かえって「あごを引き過ぎて顔が大きく見える」など逆効果になってしまう場合もあります。記事に合ったポーズや客観的に見て素敵な表情を指定して撮影を進めましょう。また、途中で「こういう感じで撮れていますよ」と素敵に撮れている写真を見せてあげると、安心してもらえます。

 

「撮影ディレクション」と言っても難しく考えることはありません。大切なのは撮影についての専門的な知識ではなく、「取材対象者の魅力を見つける観察力」です。
また、必要に応じて表情を引き出せる「雑談力」を身に付けておくといいと思います。

人生の中で、人から取材を受け、プロに撮影してもらう機会はそうそうありません。
また、成人式や結婚式などのバッチリ衣裳とヘアメイクでスタイリングした写真とは違い、普段の働く姿を残すことは、とても貴重だと思います。
取材対象者が家族や友達に見せたくなるような、素敵な写真を撮ってあげましょう。

 

社内報担当者のための情報サイトSHAHOO!(シャホー)より

(運営:glassy株式会社)

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