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社内報のつくりかた

社内報と採用広報

社内報と採用広報

こんにちは!かわうそです。2020年度入社予定の採用試験も一段落した頃でしょうか。就活の早期化が進み、2022年度入社からは通年採用の拡大により、企業から学生にどのような情報を発信していくかはとても重要な問題です。ハイスキルな人材を確保するために、新卒社員にも高額な給与を提示する日本企業が増えていることをニュースで知りました。自分が活躍できる場を求めて海外就職を目指す人も増えているなか、国内では人材不足に悩む企業も多く「いかにして自社の強みや魅力を知ってもらうか」は会社の人材採用計画にも少なからず影響する問題です。そこで今回は「採用広報に社内報をどう活用できるか」をテーマに考えてみたいと思います。

社内報+社外報という新しいスタイルの媒体

就活中の情報源はWebが主流

就職活動中に企業研究をする際に、最初にチェックするのは企業の公式Webサイトと言って良いと思います。学生から人気の高い企業は採用情報に特化したページやサイトを開設し、経営トップからのメッセージ・最新のプロジェクト紹介・さまざまな部門の仕事紹介や先輩社員からのメッセージを掲載しています。会社で行われている研修や日々の出来事をブログ形式で紹介するサイトも多くみかけるようになりました。社内報をベースにした記事の作り方をしている企業も多く、「社内報+社外報」をミックスしたスタイルのWebサイトも増えています。

学生だけでなく株主や一般の人にとって魅力ある媒体を運営することは、自社ブランドの価値向上にもつながります。会社での日常を身近に感じられるコンテンツが充実していれば、就職活動中の学生にとっては「その会社で働く自分」をよりイメージしやすくなり、応募のエントリー数を増やせる可能性もあります。

Web社内報を社外に公開する試み

新卒採用サイト・求人サイトを立ち上げる場合、デザイン性と発信内容のクオリティを重要視している企業は多いと思います。私も、ある企業からの依頼をうけて、新卒採用サイトの制作に携わった経験があります。クライアントからのヒアリングをもとに、採用サイトのコンセプト・内容・構成について提案しました。クライアントからは、学生さんにウケの良いスタイリッシュな採用サイトにしてほしい…という希望をいただくことがあります。企業の社風や実際の雰囲気とはマッチしていなくても「流行りのデザインテイストを取り入れたおしゃれなサイトにしてほしい」と言われることも多いのですが、制作時にはその会社の良さや雰囲気と乖離することのないよう心がけています。

最近ではWeb社内報の一部のコンテンツを社外に公開している企業もあります。もちろんデザイン性も大事なのですが、Web社内報などを採用広報にも活用し、社内の日常をそのままストレートに伝える工夫をしたほうが会社の様子を身近に感じてもらえる可能性があります。

IT企業ではエンジニアが社内の勉強会の様子をレポートしたり、開発中の新サービスを紹介しているブログもあり、これから就職や転職を考えている人にとって、自分のスキルを最大限に活かした仕事ができるか、会社の雰囲気になじめそうかを判断するうえでも役立ちます。Web社内報を公開するときに、SNSのシェアボタンを設置すればさらに多くの人に情報が届けられます。社内報を採用広報に活用する場合、社内報担当者は「いつ、どのような情報を発信するか」「情報発信による社会的な影響」を考慮したうえで記事を選定し、媒体を運営していくことが大切です。

選ばれる企業になるための情報発信とは?

内定獲得まで会社との接点は限られている

私が学生だった平成初期。会社説明会の予約や申込みは、電話やはがきが主流でした。志望する企業に電話をする時の「ファーストコンタクト」は、とにかく緊張したものです。思い返して見ると「電話1本」とはいえ、電話越しに伝わってくる会社の空気や雰囲気で「あ、この会社、自分にあわないかも・・」とか「なんか良い雰囲気の会社だな」と感じたことがあります。実際に会社に訪問してみると、会社案内の冊子だけではわからない会社の雰囲気や社員の様子を知ることでき、どの企業で働きたいかを選ぶうえで大きな判断材料になりました。

よく考えてみれば内定を獲得するまでにOB・OG訪問の機会はあっても、実際にその会社で働く人と接する機会はかなり限定されています。会社の様子がよくわかる社内報に近いスタイルの情報発信をすることで、学生や転職活動中の人は、自分のスキルや仕事観にあった企業を選択できます。企業にとっても人材のミスマッチを防げるかもしれません。

人・技術・商品・経営-会社の魅力をどう伝えるか?

就職活動中の人に会社の魅力をどう伝えるか?はとても重要なテーマです。会社で働く人・技術力・商品力・経営状況・未来にむけてのビジョンなどを、わかりやすく、親しみやすく伝えられるように工夫していきましょう。Webで発信する場合は、タイムリーな話題をアップデートすることによって会社の「旬」の情報を伝えられます。定期的・継続的に会社の情報を知ってもらうことは、新卒入社だけでなく、ステップアップのために転職を検討している人にとってもプラスに働きます。

本社だけでなく、国内外のさまざまな部署・事業所で働く人を紹介する記事もどんどん載せていきましょう。社員を紹介する記事や技術開発やプロジェクトのドキュメントなど、毎月の社内報の内容を充実させておくことで、採用広報にも社内報の記事を活用できます。若手社員を中心に大学・大学院で何を学んできたか?というバックグラウンドを紹介したり、入社の決め手になったこと、現在の仕事の内容や目標などを語ってもらっても良いと思います。似た専門分野の人は、入社後どんな分野で活躍できるのかがイメージしやすくなります。

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社内報のノウハウを採用広報にいかす

自社のアイデンティティが感じられる社内報

社内報は[経営トップのメッセージ]・[業績やニュース]・[お知らせ]・[社内イベントの紹介]・[社員や部署紹介]といった内容を取り扱っている企業が多いと思います。定番の記事ももちろん大切なのですが、一方で「他の会社にはない、この会社ならではの何か」を取り扱った記事がどれぐらいあるかを一度チェックしてみてください。「これって、いかにもウチの会社らしい!」…そんなアイデンティティが感じられる記事もバランスよく紹介したいものです。

仕事やプロジェクトで直面している課題、その課題をどうクリアしていったのかなど、仕事をするうえで参考になることや役に立つことを記事にできないか?を考えてみましょう。本屋さんで売れているビジネス書やノウハウ本を買う前に、「社内報に答えが書いてあるじゃないか!」というように自分のためになる記事が掲載されていれば、社内報を読む人も自然に増えます。社内報を通して社員が自社の強みや魅力を知ることができるかどうかは、社内報をつくるうえで重要なポイントです。

社員の熱量を伝えるのが社内報の仕事

私も社内報担当として「採用広報」に関わった経験があります。人事部採用担当から依頼をされて、社員のインタビューを動画で撮影し、編集した映像を採用イベントなどで放映することになりました。全国のさまざまな部門の人に、就職活動中のこと・新入社員時代のこと・今取り組んでいる仕事や目標などについて語ってもらいました。人によってそれぞれ語り口は違うものの自分の仕事に誇りを持ち、熱量がある人ばかりでした。熱量のある人をいかにして社内から探すか、そして、人それぞれの熱量をどう伝えるかは、社内報担当者ならではのノウハウで、それは採用広報にもいかせるはずです。

未来の同僚に伝えたい将来のビジョン

将来が不安な今、伝えたいメッセージとは?

日本企業の国際競争力は低下傾向にあり、AIなどの最先端分野ではすでに後進国になりつつあるという見解を示している専門家も多く、将来の日本について悲観的に考えている人もいるかもしれません。これからどんな仕事をしていきたいか?どこでどんなふうに働きたいか?という自分の将来像が描けずに悩んでいる学生・社会人も少なからずいるはずです。

そんな時代だからこそ、社内報でこれから先の会社のビジョンをしっかり伝えられるかどうか?はとても重要な課題だといえます。会社の未来像・将来像を社員全員が共有し、経営トップだけでなく、社員ひとり一人が自分自身の言葉で語れるかどうかは、社内報で追求していきたいテーマです。

社内報で部署紹介や社員をインタビューする際に、いかにして社員からその答えを導きだすか?は、社内報担当者に課せられた大きな仕事です。

魅力的な社員を一人でも多く紹介していくことで、社内報もより充実したものになり、その会社ならではの魅力が伝わる媒体になります。社内報の掲載内容を採用広報にいかす場合も、イメージ先行ではなく、より具体的で熱量のあるメッセージを発信できるのではないでしょうか。

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