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社内報のつくりかた

社内報の企画・ネタ|アイデアが思いつかない時の考え方と事例

社内報の担当者になれば、次の社内報のアイデアをどんどん考えなければいけません。締め切りが決まっており、間に合わなければ社内報を発行できなくなります。しかし、長く社内報の制作を続けていると、だんだんアイデアが枯渇していくものです。目新しいアイデアが何も思いつかない状態になると困ってしまうでしょう。
そこで、社内報のアイデアを考えるためのポイントについて紹介します。アイデアを出すための考え方や事例を確認しておきましょう。

アイデアに詰まったときにまず最初にすべきこと

社内報にはコンセプトや目的といったものがあるはずです。それを改めて考えてみれば、新しいアイデアを考えるための方向性がわかります。まだ、社内報の目的を達成していないならば、目標を実現するために必要な記事を書きましょう。例えば、社員のつながりを深くすることがまだ達成していない目的ならば、社員同士の交流を深められるような提案や内容の記事をつくる、ということです。

社内報の目的と現状を照らし合わせ、その間にあるギャップを埋めるために出来ることは何か?を考えてみましょう。そのために、目的がどの程度達成されているのか把握すること、社内報がどのように読まれているのかリサーチすることなどが大切です。

一度、社内報のバックナンバーを読んでみることもおすすめします。過去の担当者がどのように記事を作ってきたのか参考になるでしょう。また、他社の社内報にも目を通すことも役に立ちます。自社と何が違うのか、どのような工夫をしているのかなどに注目して勉強しましょう。社内報はオリジナリティを出すことが大切で、バックナンバーや他社の社内報にはない試みをしてみることも大事です。思い切って社内報のリニューアルを検討してみるのも良いでしょう。リニューアルすることで、これまでにない全く新しいアイデアを盛り込みやすくなります。前例にとらわれないアイデアを考えられるようになり、社内報づくりの幅が広がります。

社内報のアイデアの考え方

社内報は、社員のための情報を提供するためのものです。したがって、社員が欲しい情報が掲載されていることが大切です。ターゲットである社員の求める情報が含まれていないと社内報は読まれなくなります。そこで、社員が具体的にどのような情報を求めているのかリサーチしてみましょう。実際に社員にインタビューやアンケートをしてみることもおすすめです。

社員のなかには、新人もいれば中堅社員もいます。社員全員の興味を惹く記事だけではなく、特定の層にターゲットを絞った特集をしてみるのも良いでしょう。それぞれの企画ごとにターゲットを明確にし、その層が求めている情報は何かを考えるのです。

また、その記事で何を伝えるのかを明確にすることも大切です。特定の記事や企画で何を伝えたいのか、簡単にまとめてみましょう。そして、どんな記事の構成や内容にすれば、伝えたいことが読者に理解されるのか工夫するのです。企画の方針が読者の需要に合っていても、伝え方が悪いと読んでもらえなくなります。文章の書き方や写真・イラストの使い方などさまざまな工夫の仕方があります。より読者にわかりやすく訴えかけられる内容の記事にすることを目標にアイデアを考えましょう。

社内報の定番ネタは何?

社内報には、定番ネタというものがあります。例えば、春先には新入社員を紹介する企画が定番です。実際に新入社員に取材やアンケートをし、写真やコメントを掲載するのです。社内外でセミナーが行われるときには、その紹介をする記事を載せましょう。セミナーの概要を伝えたり、講師の紹介をしたりするのです。過去に行ったことのあるセミナーであれば、体験談を掲載したり、メリットについて解説したりすることも可能です。会社で活躍をした人物にスポットライトを当てる企画はよく行われます。事業貢献者や活躍者の実績を紹介したり、インタビューをしたりするのです。

社員のプライベートなことに注目した企画もよく行われます。例えば、結婚や出産をした社員を取り上げるのです。おめでたいことをみんなでお祝いできるような記事にすると本人も喜んでくれるでしょう。その月に誕生日を迎える社員を特集する記事もあります。社内報担当者からささやかなプレゼントを用意するという企画も考えられます。会社で行事を開催しているならば、季節ごとの行事のお知らせをするのも定番です。過去の行事の様子を写真で紹介し雰囲気を伝えます。

注意点として、定番ネタのみで社内報を構成するべきではないことが挙げられます。必ず、ビジネスに関連する新しい情報についても取り上げましょう。そうしないと、読者は何も新しい情報を社内報から得ることができません。社内報の存在意義を高める記事を盛り込みましょう。

ダイバーシティ推進を意識した社内報作成のポイント

ダイバーシティは、世界中で注目されている考え方です。多様性という意味の言葉ですが、労働分野においては雇用の機会均等のことを指しています。日本は少子高齢化により今後は労働人口が減っていくことが見込まれているため、多様な人材を活かすことが企業の成長を大きく左右するでしょう。どんな企業にとっても、ダイバーシティ推進を意識することが大切であり、そのために社内報が貢献できるのです。

具体的なダイバーシティ推進について取り上げてみましょう。すでに会社で実施されている取り組みを紹介したり、他社の事例を取り上げたりするのです。あるいは、ダイバーシティ推進のために企業ができるサポートや福利厚生、雇用制度などについて解説や提言をするといった内容にします。会社がダイバーシティを重視するように社内報が働きかけていくのです。

例えば、女性の活躍推進のための取り組みが実施されています。女性の働きやすい環境を整えるために、出産や育児と仕事の両立を図ります。障害者の活躍推進のために、能力別に社員を適切な配置にしたり、受け入れ体制の整備をしたりするケースがあります。若者の活躍推進のためにインターンシップや教育研修を実施することもできます。ダイバーシティ推進のためのさまざまなアイデアを社内報で紹介しましょう。

SDGsを意識した社内報作成のポイント

SDGsとは、持続可能な開発目標のことです。SDGsを実現するための取組を実施する会社が増えており、注目されています。そこで、社内報で新しい概念としてSDGsを取り上げてみましょう。SDGsの概念や考え方、取組の内容について紹介するのです。SDGsを達成するための具体的な目標やプランについても解説します。自社でSDGsを実践するための課題についても記事にしてみましょう。すでにSDGsを実施している場合やまだ認知されていない場合など会社ごとに状況は違います。まずは、自社でSDGsがどれだけ認知されているのか調べることから始めるのも良いです。アンケートやインタビューを実施してリサーチしてみましょう。社内報を通してSDGsについて理解を深めてもらったり、SDGsの取り組みをフォローしたりするのです。

CSRを意識した社内報作成のポイント

企業には社会的な責任を果たすことが求められており、それがCSRです。社会には、いろいろなニーズが存在しており、市場創造や価値創造を企業が行うことで需要を満たします。その結果、企業と市場の双方が相乗的に発展していくことでCSRを実現できるでしょう。社内報では、CSRについて社員に認知させたり、意識させたりする内容の記事を作りましょう。例えば、CSRの基本について解説をして社内に浸透させます。会社にとってCSRがとても重要なものであると実感させることも大事です。実際にCSRについて自社の活動をレポートにまとめてみると興味をもたれやすいでしょう。CSRレポートには社員の声をどんどん掲載することで、社内浸透率を高めることに貢献できます。

関心を持ってもらえる社内報を考えてみよう!

社内報には、積極的に新しいアイデアや情報を取り上げていきましょう。例えば、ダイバーシティ推進やCSR、SDGsといった考え方を解説したり、レポートしたりすることで社内に新しい概念を浸透させられます。アイデアを探すための行動に出ることも大事で、本や雑誌、テレビをチェックしたり、いろいろな人と話してみたりすることでヒントを得られるかもしれません。ずっとパソコンの画面を見るのではなく、積極的にアンテナを高く張ることで、思わぬところからアイデアが降ってくるかもしれないのです。

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