社内報のつくりかた
目次
社内報は読んでもらわないと意味がありません。社内報を手に取る人は、最初にタイトルに注目します。面白いタイトルであれば、多くの人の印象に深く残り、話題になりやすくなります。タイトルに興味を持ってもらえると、実際に社内報を手に取ってもらう可能性が高くなります。面白い社内報を作るために面白いタイトルを考えることが大切なのです。
しかし、タイトルは簡単に思いつくものではありません。そこで、社内報のタイトルを考えるためのコツについて紹介します。
社内報のタイトルは、特別なものをつけるのではなく「○○会社社内報」という単純なタイトルをつけるという考え方もあります。しかし、社内報にオリジナルのタイトルがないと周知させにくくなります。タイトルがあったほうが社内報の存在を周知させやすくなるでしょう。また、オリジナルのタイトルがあるほうが、社員が愛着を持ちやすくなる効果もあるのです。覚えやすくて親しみやすいタイトルをつければ、社内報の印象が良くなり、話題に出してもらえ、記憶に残りやすくなるでしょう。
社内報を作る側にとっても、社内報のタイトルがあることのメリットはたくさんあります。
タイトルがあれば、制作側も社内報に愛着を持ちやすくなります。特別な社内報を作ろうというモチベーションを高める効果も期待できます。タイトルがないと、どんな会社にもあるありきたりの社内報となり、やる気を出して作ろうという気持ちが起きにくくなります。特別なタイトルがあれば、自分達の会社だけにしかないオリジナルの社内報であると認識できます。また、良いタイトルをつければ、そのタイトルに相応しい内容にしなければいけないと考えるでしょう。社内報制作の使命感や責任感が沸き起こりやすくなるのです。
社内報のタイトルには、さまざまなパターンを考えられます。
まず、社名をアレンジするやり方です。最も多いパターンであり、比較的考えやすいでしょう。例えば「○○」という社名の場合には「月刊○○」「○○通信」「○○マガジン」といったパターンがあります。社名を用いることで社内報であるとわかりやすくなるのがメリットです。組み合わせる言葉を珍しいものにすれば、オリジナリティを出せます。ただし、社名が長かったり、ローマ字だったりする場合もあります。この場合は、社名を頭文字で表記したり、英語で短く訳したりするというアレンジが可能です。
社内報にはコンセプトがあるものです。コンセプトを表現したタイトルにすれば、社内報のイメージを伝えやすくなります。例えば、社員の繋がりを高めることをコンセプトにしているならば「絆」「和」「繋がり」といったキーワードを用いるのです。社内報のコンセプトを周知させることは、社内報を多くの社員に知ってもらうために大切なことです。単に「絆」という単純な社内報にするだけではなく「KIZUNA」というようにローマ字にしてみるという方法もあります。あるいは、コンセプトを英語やフランス語に訳してみるのも、個性を出しやすいでしょう。
企業理念をタイトルにするというパターンもあります。企業理念そのものを言い表せるキーワードをタイトルにするのです。あるいは、企業理念を連想できるような関連した言葉をタイトルに取り入れるのも良いでしょう。ほかには、会社のある土地の地名や創業者の名前、代表的な商品やサービスなどからタイトルを付けることもできます。
社内報のタイトル制作は、単にタイトルそのものを考えるだけではなく、ロゴのデザインも工夫しましょう。
社内報を見る人は、ロゴも含めてタイトルからさまざまなことをイメージするのです。もちろん、黒一色でも問題ないのですが、タイトルをコーポレートカラーによってデザインすれば、ロゴの色にも意味をもたせられます。会社のロゴと同じ色や字体を用いるという方法もあり、これならばその会社の社内報だとわかりやすくアピールできます。あるいは、筆や墨を用いて社長や役員などに書いてもらうという方法もあります。その会社と関連したロゴデザインを考えるようにすれば、社内報としてふさわしいものになります。
社内報のタイトルだけではなく、中身の記事のタイトルにもこだわりましょう。
記事のタイトルは、どんな内容が含まれているのかを簡潔にまとめたものにするべきです。また、メッセージ性や企画意図が伝わるものにしましょう。そして、記事を読んだだけで内容を読みたくなるような魅力のある表現を心がけるべきです。記事タイトルが味気のない無味乾燥なものだと、社内報の読者は読み飛ばしてしまうかもしれません。
まず、具体的に記事の内容がわかる言葉を選択しましょう。例えば、新商品を取り上げる場合には「既存商品と何が違うのか?新商品のスペックを大公開!」といったタイトルにするのです。取り上げる対象について、何がどのようにして紹介されているのか、記事を読んで何を理解できるのかがわかるタイトルにしましょう。具体的な言葉を用いることで、その言葉に引っかかる人を増やすことができます。抽象的なタイトルだと、その記事が自分向けのものだと気づかないで飛ばされてしまうかもしれません。
数字を取り入れることも効果的な方法です。例えば「新商品の魅力を紹介」とするのではなく「新商品の魅力を3つ紹介」とするだけで内容がとてもわかりやすくなります。キャッチャーな言葉を取り入れることも忘れてはいけません。「コツ」「法則」「秘訣」といったワードは多くの人の興味をひきつけます。親しみを感じさせるために口語体にするのも良い方法です。「~ませんか?」や「~でせよ」など読者に直接語りかけるような言葉遣いにするとより訴えかける効果が大きくなります。
いくら考えても社内報のタイトルが思いつかないことがあるものです。そんなときには、プロに相談をしてみるという方法があります。社内報制作会社というものがあり、そちらに相談をすればアドバイスを受けることができます。
社内報の制作担当者は、基本的に素人の集まりでしょう。これまでに社内報の制作に携わったことのないメンバーが多いはずです。そこで、プロの意見を取り入れることは、社内報の質を上げるためにとても良いことです。制作会社であれば、記事のタイトルについても任せることができます。また、社内報の記事を制作してくれるライターに記事のタイトルまで決めてもらうことも可能です。無理に自分達ですべてをやろうとするのではなく、難しい部分はプロに任せてしまいましょう。
もし、どうしても自分達の力で社内報の制作をしたいならば、社内報制作のセミナーに参加するという方法があります。セミナーでは、より面白い社内報を作るために必要なコツやポイントを学ぶことができます。セミナーで学んだことを実際の社内報制作に活かしてみましょう。
社内報のタイトルや記事のタイトルは、読者の目を惹くようなものにしましょう。
せっかく、社内報を手に取ってくれた人がいても、タイトルを見てつまらないと判断されてしまえば、それ以上読み進めてくれません。本や新聞、雑誌などと同様に社内報にも求心力が求められます。コンセプトや内容がわかりやすいタイトルならば、自分に関係のある内容が書かれているかもしれないと考える人が出てきます。タイトルによって社内報の人気には大きな差が出るでしょう。社内報や記事のタイトルを作るコツやポイントを参考に、魅力的なタイトルを考えてみましょう。
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