社内報のつくりかた
目次
社内報は会社が発行する公的な情報誌であり、会社の情報を知ることができるものです。そんな社内報では在籍する社員の紹介をすることもあります。社員紹介では基本的なプロフィールに加えて、より詳しい内容を取り上げると人柄なども伝わるでしょう。取り上げる情報はどんなものでもかまいません。趣味も情報のひとつです。そこで今回は、社内報で社員を紹介するとき、趣味についての情報を盛り込むのならばどうすればいのか、そのコツを紹介します。
社員の自己紹介にどんな内容を盛り込むのかは、ある程度自由に決めてかまいません。ただし、社員のことを知る基本的な情報は入れておく必要があります。例えば、名前や配属先などです。そのほかにも、出身や前職での経験あるいは入社前の専攻学科なども掲載すれば、その人物がどんなバックグラウンドを持っているのかについて把握することができます。出身が同じ都道府県だったり、近いところだったりすれば、親しみが湧くこともあるはずです。顔を合わせて話す機会があるならば、会話のきっかけになることもあります。また、場合によっては専攻学科で学んだことや、前職で経験したことを仕事に活かして活躍してくれるのではないかと期待することもあるはずです。
座右の銘や尊敬する人物も社内報の社員紹介で掲載するのに適した情報だと言えます。紹介する社員がどんな考えを持っているのかなど、人となりをうかがい知ることができます。仕事に対する意気込みが掲載されていたら、どんな目標を持って頑張ろうとしているかもわかるでしょう。趣味や特技、最近のマイブームなどを盛り込むと、さらに人物像が広がります。
社員紹介のなかに趣味を掲載すると、職場では見られないその人物の意外な一面を知るきっかけにもなります。つまり、社員の人柄について、より理解を深めることができるのです。それほど親しく話したことがない人物でも、こんな趣味を持っているとわかるだけで興味をひくこともあります。趣味によっては親しみを持ちやすくなったり、イメージが変わったりすることもあるでしょう。親しみを持てるようになることで、社員同士が垣根を越えて一緒に仕事をしやすい雰囲気を作り出せることもあります。
同じ趣味を持っている人ならば、趣味の話で盛り上がることもあるはずです。また、話しかけるきっかけが欲しかった場合は、社内報を読んだことを話題に持ち出すこともできます。社内報での社員紹介のなかに趣味を掲載すれば、社員同士がお互いにコミュニケーションをとるきっかけになる可能性もあるのです。
社内報に載せる社員紹介で趣味を取り上げる場合、趣味ならばどんなものでも問題ないというわけでもありません。社員報に掲載されれば、基本的に社員すべてにその情報が知られることになります。そのため、もし、内緒にしておきたい趣味ならば、避けたほうがいいでしょう。特に知られて困るような趣味というわけではなくても、人によっては騒がれたくない、その趣味についてほかの社員にあれこれ聞かれたり話題にされたりしたくないということもあります。また、内容がかなりレアで一般的には共感を得られないような趣味や、あまり多くの人が関心を持たないような趣味も、社内報に掲載する趣味としては避けたほうが無難です。
もちろん、いくら社内報の記事として面白いと思っても、やってもいない趣味をあたかもやっているように作り上げて載せてしまうと、記事を読む人に対して嘘の情報を与えることになります。また、趣味と言えるほどやっているわけではないことを取り上げても、本当にその人物の人柄を表しているとは言えません。社内報を読んだ人と趣味の内容について話をする機会があれば、ボロが出る可能性もあります。社内報は会社の公的な出版物であるということをわきまえ、実際に熱中している趣味を選ぶようにしましょう。また、ほかの社員と共通している点が多そうな趣味を選ぶことも、共感を得たり親しみを持ってもらったりする助けになります。
社内報で社員の趣味を紹介するとき、趣味は何かということだけではなく、具体的にどんなことをしているのかを盛り込むと読む人も興味が湧くはずです。例えば「趣味は旅行で、アメリカやイギリス、中国などを訪れたことがあります」という文章が掲載されていれば、単に旅行好きということがわかるだけではありません。具体的にアメリカやイギリス、中国などに行ったことが書かれているため、訪れた場所で何を見たのか、どんなことをしたのかなど興味を持つ人もいるでしょう。
また「山登りやボルダリングが趣味なので、年に4、5回は登山をしています。去年は富士山を登頂できました」という文章ならば、実際に富士山に登っているところをイメージすることも可能です。さらに「趣味はサッカーです。一緒にスポーツをできる仲間を作りたいと考えています」という文ならば、サッカー好きの人が注目してくれることも考えられます。同じサッカー好きということで親しみを感じることもあるでしょうし、一緒にサッカーをしたいと思ってくれるかもしれません。
同じ趣味を楽しむサークル活動などが社内にあれば、お誘いの声がかかることもあり得ます。このように、社内報で趣味を紹介することが社員同士のコミュニケーションに役立つこともあるのです。そのため、社内報を社員の人間関係作りに役立てたいと考えているのなら、趣味を具体的にイメージできる内容を社内報に盛り込むと伝わりやすく、実際にコミュニケーションをとることにもつながります。
誰でも一緒に仕事をする人がどんな個性を持った人なのか、気になることがあるはずです。しかし、社内報の社員紹介が基本情報だけでは、表面的で味気のないものになってしまうおそれがあります。座右の銘や仕事への意気込みなどを聞くことで、その人物の考え方がある程度わかるということはあるでしょう。ただ、そこに趣味などを加えることで個性を感じることができ、読む人の印象に残る記事になります。また、社内報を読むことで、どんな人なのかがある程度わかれば会話の糸口がつかめますし、接し方の参考にもできます。
では、具体的に社内報で使える趣味の取り上げ方として、まず何を心がければいいかというと、取り上げる趣味は社員が自慢できる内容にすることがポイントのひとつです。特に、職場ではうかがい知ることができないような、仕事以外の面ですごい趣味を持っている社員を紹介すると面白いでしょう。たとえば、スイーツ作りがプロ級の男性職員や、仕事そのものは細々した事務職ながら、趣味はバリバリのアウトドアという女性職員などは意外性があります。社員の趣味を取り上げる際は、写真付きで紹介するのがおすすめです。本人の写真があると具体的にイメージしやすいうえ、印象にも残りやすくなります。
どんな趣味を自己紹介の記事として載せてほしいかを考えるのは社員です。ただ、社員の趣味をいかに魅力的に伝えることができるかは、社内報担当者にかかっています。そもそも、社内報は社員が会社の活動を方針、実情などの情報を知ることができるものであるとともに、社員同士のコミュニケーションツールとしても役立つものです。社内報に掲載された社員紹介を読んで、社員のあいだに良好な関係が築かれていくこともあります。そのため、できるだけ社員の魅力を引き出し、サポートとなるような文章にする必要があります。読む人に興味を持ってもらい、社員に親しみを感じてもらうためにも、社員紹介の記事を書くときは、取り上げ方を工夫しながら趣味を面白く社内報に掲載してみてはいかがでしょうか。
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