社内報のつくりかた
社内報は多くの会社で発行されているのですが、中にはこれまでの伝統を単に引き継いでいるだけで、誰も読んでいないような社内報があります。しかし、そのような社内報に存在価値はなく、せっかく社内報を発行するならば、できるだけ多くの社員に読んでもらうことが大切です。そのためには、読む価値のある内容であると知ってもらうことが大切であり、そのためにはコンセプト作りを意識しましょう。社内報のコンセプトづくりや読んでもらうコツについて解説します。
例えば、世の中にはたくさんの人気雑誌があるのですが、それらはすべて明確なコンセプトのもとに編集されています。コンセプトがしっかりとしていると、社内報の内容にまとまりや一貫性を生み出すことができるのです。そうすれば、読者にとっての社内報のイメージが明確になり、アピールしやすくなるでしょう。また、社内報を発行する立場からしても、コンセプトが明確でないと、どういう方向性の企画を考えればいいのか分からなくなります。バラバラな企画ばかりが掲載されてしまうと、読んでいる人へのインパクトが薄くなってしまいます。また、ネーミングや誌面デザインについても、コンセプトがないと統一感に欠けてしまい、魅力のない社内報ができあがってしまうでしょう。
このように社内報にとってコンセプトはとても重要なものです。コンセプトのない社内報を誰も読みたいとは思ってくれないため、結果的に誰にも読まれない社内報になりやすいです。コンセプトがあるからこそ、そこに何が書かれているのか容易に想像ができて、安心して手に取ることができるのです。
社内報の役割とは、社内のさまざまな課題を解決することです。もちろん社内報といえば情報共有のツールであり、これはとても大きな役割となります。しかし、社内報を単に情報共有するためだけの存在にするべきではありません。そうではなくて社内報を通じて社内のいろいろな課題解決に貢献できるようになるのが理想的です。そのような社内報を実現できれば、きっと多くの社員に毎月楽しみにしてもらえるようになります。
社内報担当者はまず現在社内にどのような課題が存在するのかを洗い出してみましょう。そうすれば、社内報でどういうネタを取り上げるべきなのかが自然と決まります。例えば、社内のコミュニケーションが活発化していないという課題を社内報によって解決することができます。大きな会社になると、細かな部門や部署に分かれており、自分と異なる所属の業務や人については何も知らないという人が多いでしょう。しかし、会社というのは全体で1つの組織として行動するべきであり、そのためには他の部門や部署のことを知っておくことが必要不可欠です。そこで、社内報でさまざまな部門の業務について取り上げてみたり、インタビュー記事を掲載してみたりしましょう。そうすれば自分が所属していない部門のことに詳しくなり、仲間意識を持てるようになります。
もちろん、社内のコミュニケーションだけではなくて、他にもさまざまな課題解決のために社内報を活用できます。社員をどのように変えていきたいのか、社内にどのような動きを生み出したいのかを考えながら制作しましょう。このようなアプローチを意識するだけで、社内報はどんどん魅力的なものに変貌していきます。
理想的には、社内報は社員全員が読んで満足できる内容であることが望ましいです。しかし、それを目指すのはとても難しく、誰にとっても好まれる無難な内容になることが多いでしょう。それでは、社内報としての方向性や企画がブレてしまいやすいです。そこで、社内報ではそれぞれの企画ごとにターゲットとする読者を決めるという方法を推奨します。これによって、企画単位で読者を決めることができるため、幅広い企画を用意すれば、より多くの社員に読んでもらいやすくなります。
すでに社内報が発行されていて、それが長く続いているというケースは少なくありません。会社が設立されると、とりあえず社内報を発行することになり、それが惰性で続いているというケースが多いのです。そうなると、社内報は発行当初とまったく内容が変わっていないケースも珍しくありません。これは、社内報としては非常にまずい状況といえるでしょう。本来、社内報は現在の会社の課題や問題を解決するために存在するものです。そして、どのような会社であっても経営を続けていけば、どんどん環境や状況が変化していきます。その結果、新しい課題が生じることもあるのに、社内報がいつまでも変わらないのであれば、読者の心を掴めないでしょう。
もし社内報があまり人気を集めていないならば、思い切ってリニューアルすることをおすすめします。コンセプトを変えて、まったく新しい内容の社内報にしてしまうのです。元々、読者の心を掴んでいないような状態だったならば、リニューアルに反対する人は少ないでしょう。むしろ、リニューアルをしたり、ネーミングも変えてみたりするなど変化したことを大々的にアピールすれば、読者を得るチャンスとなります。リニューアルをすれば、目新しさが出るのです。
社内報は何らかの意義があって発行されているものです。もし、明確な意義や目的がなければ、社内報は無駄なものとみなされるかもしれません。実際に会社から社内報が廃止されてしまったというケースもあるのです。何のために社内報があるのか、疑問に思われているような状況はとても危険です。社内報の目的をはっきりとさせれば、社内報の存在価値を認めてもらえます。そのための方法として、社内報の表彰を目指すことをおすすめします。社内報の企画のコンクールが開催されており、多くの会社がそれに応募しています。社内報の表彰を目指すとなると、社内報担当者のやる気は高まるでしょう。また、会社全体で社内報を盛り上げていこうというモチベーションを引き出せます。
社内報を表彰するイベントには1企画から応募することが可能です。1企画単位で審査されるため、応募のハードルは低いでしょう。WEB社内報でも、動画作品であっても受け付けてくれます。もし実際に表彰されると表彰イベントに参加することができます。各企業の社内報担当者が集まって、その中で表彰されるのです。また、経団連でも推薦社内報という審査を実施しており、表彰が行われています。
ここまで社内報にはコンセプトが大事だと解説してきました。しかし、実際には社内報にはデザインやネーミングも重要な要素となります。デザインが少し異なるだけでも、読者の数は大きく変わってしまうでしょう。デザインだけを見て、それを手に取るかどうかを決める人は多いのです。また、どのようなネーミングの社内報であるかによって、認知されやすさに影響します。覚えやすくてインパクトのあるネーミングにするべきです。さらに、デザインやネーミングはコンセプトと一致していることが大切です。そうすれば、社内報に統一感が生まれて、読みやすくて魅力のある社内報が生まれるのです。
こうしたことは、なかなか素人が考えるのは難しいでしょう。そこで社内報の制作会社に相談をすることをおすすめします。実は社内報の制作を外注している会社は多いのです。プロの制作会社のおかげでまとまりのある魅力的な社内報を作れるようになるでしょう。まずは気軽に相談をしてみて社内報作りの参考にしてみましょう。
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