社内報のつくりかた
2018.12.05
目次
終身雇用制度が崩壊し労働人口が減少するなど、会社にとっては優秀な人材を確保することが困難な時代となっています。さらに、転職することが当たり前の時代においては、人材の流動が激しい現状も見逃せません。会社が業績を上げるためには、良い人材を確保し、社員が働きやすい環境を作ることが大切でしょう。そのために注目されているのが「インナーコミュニケーション」です。
ここでは、インナーコミュニケーションとは何か、インナーコミュニケーションを高めるための具体的な方法などを紹介します。
インナーコミュニケーションとは、社員に会社の理念や方針を浸透させ、社員の一体感や組織力を高めることを指します。インナーコミュニケーションがうまく取れている会社では、社員全員でビジョンを共有し愛社精神を向上させることが期待できるのです。また、社内が活性化することで、一人ひとりの仕事に対するモチベーションを上げることも可能でしょう。他部署や上司、部下の垣根を超えた円滑なコミュニケーションは、働きやすい職場環境を作り、仕事のノウハウの共有を通じて会社一丸となって業績を上げることに繋がります。
また、インナーコミュニケーションには、個人のモチベーションアップだけでなく、人材の流出を防ぐ効果もあります。転職することが特別なことではない時代において、優秀な人材が他社へ流出するのは会社にとって大きな損失です。なかには、社内での対人コミュニケーションがうまく取れないために、やむなく辞めていくという人もいるでしょう。こういった場合にも、インナーコミュニケーションの見直しを行うことで、社員の仕事や働く環境への満足度を引き上げ会社への定着を図ることができます。良い人材を確保し育成していくためにも、インナーコミュニケーションはとても大切です。
インナーコミュニケーションを活性化するためには、社員一人ひとりのやる気を引き出す方法を考えることが必要です。ただ闇雲に企画するのではなく、会社の特徴をきちんと考慮してそれに合った方法で進めることがポイントです。結果的には会社の業績を上げることに繋がりますが、まずはそこで働く社員にとってプラスになる方法でなければ意味がありません。それでは、実際にどんな方法があるのかを見ていきましょう。
インナーコミュニケーションを高める方法として、社内イベントの存在は欠かせません。社内イベントには、社員の士気を高めるための全社規模の集会から部署内での飲み会まで、実にさまざまなものが考えられます。仕事中にはなかなか言いたいことが言えないという人でも、業務外では心を開いて口数が多くなるという人もいるでしょう。業務外で構築した関係が、仕事の場でも良い影響を与えてくれる可能性は大いにあります。また、社内イベントを企画し準備する中でも、社員同士のコミュニケーションを築くことは可能です。
社内イベントのなかで多くの会社で行われるのが花見ではないでしょうか。毎年、新入社員が入社するタイミングでお酒を酌み交わし、年度始めに部内または部外の社員との交流を図ることができます。また、年に一度程度開催される全社員が集まっての懇親会なども良い機会です。部署や支社ごとに余興をして盛り上がったり、普段はなかなか話す機会がない社長とビジネスの話をしたりと、刺激を受けること間違いなしでしょう。
社員総会などのタイミングで開催すると盛り上がるのが表彰式(アワード)です。日頃の仕事ぶりを評価して表彰される企画では、社員のモチベーションを上げることができます。特に、営業とは異なり、評価が目に見えにくい業務に対して着目することも大切です。社内イベントとして人気があるのが社員旅行ではないでしょうか。社員の日頃のがんばりを還元するためにも、リフレッシュできる社員旅行を企画するのはとても効果的です。なかなか休みを取りにくい業務の人でも、社員旅行となれば安心して参加することができます。
社員のやる気を引き出すためには、効果的な社内研修が必要です。
社内研修には目的に応じていくつかの種類があり、主に業務に必要な知識を身につけるための研修、定期的な研修、スキルや技術を身につけるための研修が挙げられます。特に、入社してすぐのタイミングで行われる新人研修では、会社の事業内容や社内ルール、業界ルール、業務内容などの説明に始まり、仕事を進めるうえで必要不可欠な知識を習得することが目的とされています。
その後、5年目研修やリーダー研修、管理職・幹部研修など、その時々に応じて必要となる知識を身につけるための研修も必要です。昇級や昇格などのタイミングで、社内研修への参加を必須としている会社も多く見られます。
また、業務上必要となるスキルや技術を身につけるための研修は不定期で開催されることが多く、より実践的で時流にのったスキルを習得することが目的とされます。時には外部から専門性の高い講師を招くこともあり、社内だけにとどまらず展開するとより効果的でしょう。社員が関心を持って積極的に参加したいと思うような充実した研修内容を企画することが大切です。
社員のモチベーションをアップするためには、職場の環境はとても大切です。社内の設備が充実していると、毎日快適に仕事をすることができ、各人のパフォーマンスを上げることが可能になります。特に、オフィスのデザインや毎日使用するデスクやチェアーなどの設備は重要です。その設備をどうレイアウトするかが大切で、人の交わる導線を計画的につくることで社員同士のコミュニケーション機会を創出します。
例えば、固定の席を作らず毎日好きな席について仕事をすることができる「フリーアドレス」を採用すると、部署の垣根を超えたコミュニケーションが生まれやすくなるのが特徴です。いざビジネスで他部署との連携が必要になる際にも、日頃からコミュニケーションがあれば円滑に業務を進めることができるでしょう。また、プリンターなどをあえてフロアの中心に配置することで、各部署の人が集まる場を生み出すことも可能です。
ほかにも、打ち合わせスペースや休憩室・社員食堂などの共有スペースがあることで、積極的なコミュニケーションをとる機会を増やすことができます。「この会社で働きたい」と思うような設備が整っていると、社員の満足度を上げて離職率を下げることも期待できます。
社員のやる気を上げるために効果的な方法として、新しいトップダウン型を導入することが挙げられます。一昔前までは、リーダーの考えを部下へ下ろしていくやり方が主流でしたが、今や各社員の自主性を尊重し、部下の考えをうまく引き出したうえでリーダーの意見を加味して決断を下していくことが求められます。社内での業務が円滑に進んでいないのであれば、従来の考え方や業務の進め方を思い切って見直してみることも必要でしょう。
例えば、社内研修やイベントなどを実施しても、部下に参加を強いることでパワハラにつながってしまうケースも見られます。また、社員旅行で女性社員に接待をさせ、セクハラ扱いされる例もあります。社員をまとめるリーダーの存在は必要不可欠ですが、社員の負担にならないよう新しいトップダウン型をうまく導入していく必要があります。
会社の業績を上げるためにも、インナーコミュニケーションはとても大切です。目先の業績だけに注目するのではなく、会社で働く一人ひとりが満足して働くことができる環境を作ることが重要なのです。
インナーコミュニケーションを活性化させるため、まずは社員が楽しみながら積極的に参加できるイベントを企画しましょう。実際にイベントに参加している様子などを社内報やSNSなどを通じて全社員に伝えることで、さらに社員同士のコミュニケーションを深めることができます。コミュニケーションが活性化されれば、その結果として会社の業績も向上することが期待できます。
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