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社内報のつくりかた

「○○担当者」の語りはお宝エピソードの宝庫

「○○担当者」の語りはお宝エピソードの宝庫

社内報編集をご担当の皆さん、こんにちは。この連載は、今まで社内報に何度も助けられてきた元・社史ライターの私、kumaが、社内報の資料的価値に光を当てることを目指して綴っています。

前回は、新年のお楽しみ企画「年頭所感」にスポットを当てました。第3回となる今回、取り上げたいのは「社員インタビュー」です。年頭所感は読まないけど、社員インタビューはきちんと読む(大きな声では言えないけど…)、という社員の方も多いはず。会長・社長様よりも身近な存在である分、当事者意識を持って読みやすいというのがその理由かと思います。

さて、そんな社員インタビュー。対象や切り口はさまざまですが、すぐに思い浮かぶものとしては、下記のようなところでしょうか。

【誰が/何を語るか】

1.事業部トップ/自部門の概況や課題・目標など
2.新たな製品や施策の担当者/製品や施策の紹介、開発(策定)意図など
3.社員有志/「働き方」「趣味」等、設定されたテーマに応じて

1点目は、事業部のリアルな概況を知りたいと願う社史ライターにとって、とてもありがたい企画です。「リアルな会社概況を知るために年頭所感を読む」のと同じ目的意識で、熟読していました。

さて。今回、注目したいのは2点目です。メーカーの社内報であれば、発売直後の重要製品やヒット製品を取り上げ、開発担当者の声を掲載する企画が定番になっているケースが多いのではないでしょうか。

そこには、担当者の方の素敵な笑顔とともに、製品のアピールポイントが記されています。一般消費財の場合は、自社の社員やその家族もアピールの対象となるためでしょう、購買意欲に訴えかけるような言葉が並びます。言い換えると、「プレスリリースっぽい」。開発担当者が、自らの言葉で情報を発信する貴重な誌面なのに……「プレスリリースっぽい」(2回言いました)。

製品の情報を伝える媒体は、プレスリリースのほかにも、製品パンフレットや広告など、いくつも存在します。でも、それらはいずれも消費者に製品を届けるための情報であり、メッセージです。社内報で取り上げるのであれば、やはり、それらの「外向け」の情報とは一線を画する、社内報という媒体でしか触れられない事柄に迫ってもらえたら…! 社史ライター時代の私は、「プレスリリースっぽい」開発者の声を読む度に、切実にそう思っていました。

なぜって、開発に至った背景、開発中にぶつかった障壁、障壁を突破できた理由、競合との差別化で意識した点などは、外向けの情報をどれほど探したところで、窺い知ることはできないからです。

後に、時代を象徴する重要製品と言われるような製品の背後には、必ず、開発者の方々の並々ならぬ熱意や、奮闘の軌跡があります。それを記録として留めおくことができるのは、ひょっとすると社内報だけかもしれません。

ここまで、「製品の開発担当者の話」を例に話題を展開してきましたが、製品に限らず、新たな制度の導入や、社内プロジェクトの担当者の話についても、同じことが当てはまります。

当事者の言葉には、(執筆資料を探している社史ライターはさておき、)後輩社員の方々へと継承されるべき貴重な情報が詰まっているはずです。「○○担当者」の声を集める際には、ぜひ、「社内報ならでは」のエッセンスを追求していただけたらと思います。

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