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社内報のつくりかた

「読みやすい紙面の色使い」とは。

2018.11.06

2017.08.07

こんにちは!takaです!

個人的な事なのですが、老眼が進行している性か最近は小さな文字を読む事が辛くなり、 大きさもそうなのですが、色使いによっての視認性の変化を年々感じる様になって来ました。

そんな訳で、今回は、社内報の紙面を読みやすくする「色使い」について考えてみたいと思います。

1980年代にユニバーサルデザイン(できるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすること)が提唱され、今では様々なもののデザインにこの考え方が取り入れられるようになって来ました。

有名なところでは、シャンプーのキャップにギザギザのキザミをつけて、眼を閉じていてもリンスかシャンプーかを解る様な工夫や、エレベーター内に鏡を設置し、車椅子の方の後方確認をサポート出来る様な工夫など、今ではスタンダードとなっているユニバーサルデザインも多く有ります。

この様に、様々な人が利用する「製品」や「設備」には、ユニバーサルデザインの工夫は当然必要なものだと思いますが、様々な立場や年齢の方が読む「社内報」でもこの要素が重要であることは変わりないと思います。

視認性にも様々な要素がありますが、今回は「色による読みやすさ」について学んでみたいと思います。

色覚障がいのある人にとっては、「赤と緑」、「青と紫」、「深緑と茶色」、「水色とピンク」などが識別しにくい色の組み合わせと言われています。また、「彩度の高い色」より、グレー色と淡い色などのような「彩度の低い色」の組み合わせは、識別がより困難になるといわれています。

 

 

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それでは、どの様な組み合わせが識別しやすいのかというと、「暖色系と寒色系」「明色と暗色(明度の差が大きい色)」の組み合わせが識別しやすい色だと言われています。

「暖色系と寒色系」の組み合わせで、更に「明度差」をつけるとより識別しやすい色となります。 「暖色系と寒色系」の二色に、明度差をつけた色を加えると3色の組み合わせでも認識しやすい組み合わせを作ることができます。

 

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また、高齢者の方は、水晶体が濁る影響から黄色系の色を認識しにくくなるそうです。高齢者の方に注意を促す表示には、黄色は極力使用しない様に注意してください。

視認性とはちょっと違いますが、高齢者の方は、男性で青・緑を好み、女性はピンク・オレンジ・緑を好むと言われています。緑は、男女どちらにも好まれる色で有るため、高齢者向けのポスターには緑が使用されることが多いそうです。

文字に色を付ける際に気を付けたいのは、前記した色の組み合わせをの他に、 背景色と文字色に「明度差」を付けることで、文字の輪郭をハッキリさせることが出来ます。ただし、一般的な「白バックに黒文字」の組み合わせは、「弱視」の方には眩しすぎて認識しにくいそうで、「黒バックに白抜き文字」の方が認識しやすく、発達障害や老眼の方にも読みやすいと言われています。

色以外の要素の工夫としては、パターンを加えて区別が付きやすい状態する方法や、境界線を加えて、切れ目を認識しやすくする方法などもあります。

 

 

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また、外国人従業員の方など、文章自体を読むことが難しい方への情報伝達では、アイコンやイラスト等のビジュアルで理解出来る工夫をすることも大切ですね。

見た目の美しさも大切ですが、誰にもわかりやすく伝えることはより重要ですよね。

今回ごく一般的な手法を紹介させていただきましたが、社内報を作成する際に是非ご活用ください!