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社内報のつくりかた

社内報の企画の見せ方はバラエティや情報番組を参考に【後編】

2020.11.16

2017.07.18

今回は前回に引き続き、企画の見せ方について紹介していきます。

前編はこちらからどうぞ!

3. 引き算をする時は、なぜダメなのかを徹底検証

面白さ満載のラフな企画ができあがりました。これを社内でプレゼンして稟議を通す段階で、超えるべきハードルがあります。それは、社内報としての品性があるかどうかという関門です。この段階で多くの担当者の方が挫折を味わうとお聞きします。

「いくら面白い企画を考えても、結局社内で通らないからな・・・」

このようなことは、実は多くの場合、どのように面白さの引き算をすればいいのかという視点が欠けていることが多いのです。面白さの引き算とはなにか。ご説明しましょう。

引き算をする前に、面白コンテンツを分解してみる必要があります。なぜ、これは面白いと思うのか。それは写真の笑顔やポーズなのか。それとも原稿自体が面白いのか。タイトルやキャッチコピーのポップな書体なのか。全体的なカラーリングなのか。吹き出しなどで、一人ひとりの本音コメントを掲載しているからなのか。・・・・・などといった、なぜ面白いのかということを、分解してみましょう。

一つひとつ分解してみると、その中で社内報としての品性でNGとなる部分はなにかということが見えてくるはずです。見えてこない場合は、そのように分解した上で、上席の方の意見を聞いたりしながら、何がこの企画を進める上で障害となっているのか、確認しましょう。

障害となっている部分がわかると、その理由を確認しましょう。
特に注意したいのは、その理由が単なるキーマンとなる方の好みなどである場合です。好みであるならば、うまく根回しをすれば、OKとなる可能性も高くなります。一方、その理由が社風や企業理念など、会社全体の雰囲気に影響するものであれば、なかなか厳しいかもしれません。

そのようにして面白コンテンツの中から障害となっている部分を引き算し、その引き算を他の方法で補うことはできないかを検討します。補った後、同じように障害となるかどうかを確認し、それを繰り返して、面白コンテンツの企画としてまとめます。
社内報といえども、読んで楽しいものの方が、はるかに喜ばれるはずです。そのための面白コンテンツ企画を社内稟議で通すと考えれば、それはやりがいのある仕事になるはずです。

4. 紙面全体を締めるなら、漢字+明朝体が〇

 社内報では、面白く楽しい紙面も重要ですが、一方できちんと襟を正して読んで欲しい紙面もあります。それは、社長や会長のメッセージや講話を紹介しているページです。

このようなコンテンツは、面白さも重要ですが、それと同時に品性ある紙面全体の締りが必要です。 あくまで一般的なイメージですが、柔らかい印象を与える紙面には、ひらがなを多くして、文字もゴシック体などが使われます。一方、品性のある紙面には、漢字を多くして、文字を明朝体にします。紙面構成上可能ならば、縦書きの方がより効果的です。

一般的に純文学や小説などの書籍は、明朝体で縦書きのものが大半を占めています。新聞や文芸雑誌なども同様ですね。それに比べて、商品パンフレットなどは、ゴシック体で横書きのものが目立ちます。これは、ゴシック体の方が、視覚的に柔らかくみえるからです。それに比べて明朝体は、昔からある書体であり、ゴシック体に比べて、漢字を比較的美しく見せることができるので、格調高いイメージを醸し出すことができます。さらに、漢字の比率を高めるといいでしょう。わかりにくい漢字には、ルビ(読み仮名)を入れるようにしましょう。

このように、企画のネタとなる情報を集め、面白コンテンツ満載の社内報を制作できると、熱心に読んでくれる読者も増えるようになり、また、紙面で紹介・説明している内容も、着実に社内へ浸透するようになります。さらに、きちんと読んで欲しいコンテンツには、明朝体を多用することで、メリハリのある全体構成にすることができます。

前編・後編に分けてお伝えしてきた「企画の見せ方はバラエティや情報番組を参考に」いかがでしたでしょうか?

社内報の企画の方向性は、社内の状況を一番把握している担当者の方が、立案することでより読者に響く、一歩踏み込んだ魅力的な企画を立てることが可能になります。そのための参考情報は、身の回りにあふれています。ぜひ社内報の企画作りに役立ててください!

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