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社内報のつくりかた

社内報などで印刷トラブルを防ぐデータの作り方 第二回

2020.12.13

2018.04.05

こんにちは、takaです!

前回の「印刷トラブルを防ぐデータの作り方イロイロ」で社内報などの印刷物を作成する際に遭遇する、 トラブルの事例とその回避方法をいくつか紹介させていただきました。

今回も引き続き、社内報製作でよくあるトラブルの事例と注意点をいくつかご紹介させて頂きます。

印刷物で良く有るトラブル1

A4中綴じの社内報で、観音開きページの端の絵柄が切れてしまった。

冊子の中に向けて折ったページを開いて、広い紙面として見せることが出来る観音開きは、 年表やワイド写真などを見せるのに効果的なため、中綴じ冊子では良く使用される製本手法です。
見開きページ絵柄の端が切れてしまうのは、データを作成する際にページサイズを正しく設定していないことがその原因です。

皆さんご存知の通り、A4サイズの横幅は210mmと決められています。両観音ページの場合、このサイズの横4面分の幅になる ので、210mmX4面で840mmと考えてしまいがちですが、このサイズでデータを作成してしまうと、開いた両ページの端は、 2〜3mm絵柄が切れてしまうことになります。
(図1:緑の線より外側が切れてしまう範囲。「S」の左と「!」の半分ほどが切れてしまうことになります)

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折り込まれるページのサイズを冊子の幅と同じで作成してしまうと、ノド側(冊子の真ん中)に接触し本を閉じることが出来なくなってしまうため、 製本加工の段階で開きページの横幅は、2〜3mmほど狭い幅で断裁されてしまいます。これを想定し、図2の様にデータ作成時に開くページの横幅を 3mmほど狭く作成しておくことで、絵柄の端が切れることを防ぐことが出来ます(用紙の厚みやページ数によって狭める幅は変わります)。

ただし、紙面の断裁は1mm程度ズレることを前提に加工をされています。
ページノンブルなど、少しでも切れてしまうことがNGなオブジェクトはページ端から2mm以上内側に配置する様にしてください。

 

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印刷物で良く有るトラブル2

データとプリンター出力見本には有った線が、印刷で消えてしまった。

illustratorのデータ作成時にモニターとプリントアウトで確認をして、確かに有った線が印刷で消えてしまう現象です。
図3の様に、データ作成の時にはしっかりと存在していました。

 

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 このケースは、主に二つの原因が考えられます。まず一つ目は、illustratorの「線」の太さの設定を細くし過ぎているケースです。
一般的な紙の印刷で使用されるオフセット方式の印刷では、0.3pt(ポイント)以下、ミリの単位でいうと約0.1mm以下の線は綺麗に印刷することができません。 インクジェットやトナー方式のプリンターでは、この様な細い線でも印刷されてしまいます(自動で印刷出来る太さで印刷されてしまう)。
線の設定は、必ず、0.3pt(0.1mm)以上の太さに設定をする様に注意してください(図4)。

 

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もう一つの原因は、illustratorの線の「線」では無く「塗り」に色を設定してしまっているケースです。
illustratorは、線で閉じた図形の色付けを前提に、枠内への「塗り」と「線」色設定が出来る様になっています。
ボックスや円の様に閉じた図形の場合は、この二つの塗りを間違えることなく自然に使えていることが多いのですが、 1本線の場合でも「塗り」に色を設定することが出来てしまうため、「線」に色を設定したつもりで「塗り」に設定をしてしまうことがあります。

図3の一番下に細い線が見えると思います。これが「線」ではなく「塗り」に色を設定された線です。
本来有るはずの無い、線で閉じられた範囲へ色を付けていることになるので、本番の印刷では何も無いことと同じ扱いとなり消えてしまいます。
この設定が厄介なのは、画面やプリントでは見えて来てしまうというところです。塗りにしか色指定がない場合は、図3の用にモニターでも、 プリントでも非常に細い線で表示されます。この様な見え方をしている線は、必ず色設定を確認する様にしてください(図5)。

 

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今回は、社内報印刷で良く有るトラブルから二つのケースを紹介させていただきました。

いかがでしたか。 私も、印刷業界に携わって早うん10年になりますが、予測出来ないトラブルが沢山あります。
この少ない経験を社内報担当者の皆さんに役立てて頂ける様、今後も定期的に発信をさせていただきます。
皆様の印刷トラブル回避に是非お役立てください!

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