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社内報のつくりかた

社内報からジェンダーをのぞく。

社内報からジェンダーをのぞく。

ADちっしーです!こんにちは、もしくはこんばんは。

突然ですが、これを読んでいらしゃるあなたは、『男性』ですか?それとも『女性』?

即答できたあなた。では、その二つの差はいったいどこにあると思います?

ちっしーは、個人的には、女性/男性、という区別の仕方があまり好きではありません。どちらかと問われれば、まぁ一応女性のくくりに入るのですが、例えば、重い荷物を運んでいるときに職場の男性社員に「持ってあげるよ」と親切に言われるとちょっとくやしくなるタイプです。意地でも自分で運ぼうとします。

社内報には様々な特集、連載記事が組まれますが、最近各社で必ず一回は取り上げられる話題が、『女性の活躍』です。
子育てをしながら働くお母さん社員ための休暇制度や時短勤務の取り組み、男性社員ばかりの現場に飛び込んだ若手女性社員、社内での女性の地位獲得のため活動する運動グループ。かつては限定的だった『女性』の労働の場が広く解放され、あらゆる職種に自由に挑戦する女性社員の姿が華々しく語られ、あるいは現状の課題が真剣に議論されます。社内の結束や活性化を目的とする社内報においては、もはや必須とも言える企画でしょう。
ただ、そこで具体的な企画の中身よりも先に考えるべきなのは、そもそもなぜ『女性』を語るのか?という点です。

ポイントは、『女性』を取り上げる場合、その裏に必ず『男性』が発生する、ということ。『女性の活躍』を開示することで、かえって『男性』『女性』という区別が明確になってしまうことがあるのです。

例えば、『女性にとって働きやすい職場とは何か?』というテーマが立てられたとします。社内の女性社員の意識調査、各種の勤務制度、給与や休暇。レポートがあり、インタビューがあり、対談があり……実際に働いている視点から、価値ある記事が生まれます。

しかし注意してほしいのは、そもそもの『女性にとって』という表現。
よくよく解釈すれば、『たとえ女性であっても』とか『女性にもかかわらず』というネガティブな意味合いが隠されていることがわかるはず。
男性と女性の間には何らかの違いがある、という前提のもとで問題が語られ始めてしまっているわけです。 

余談ですが、私が就職活動をしていた時のエピソード。とある会社の最終面接にて。
社長や役職者と対面し、仕事への意欲や入社後の展望についての質問が次々に投げかけられる中、最後にこんなことを訊かれました。

「それで、キミは、妊娠して辞めたりしないよね?」

私は、一瞬ぽかんとしてしまいました。
そうか、この人たちは今まで、自分の『性別』を見て話をしていたのか。

どんな学歴だろうが能力だろうが、それらを評価する以前のハードルとして『男性か女性か』という問題がある。そもそも履歴書にだって、エントリーシートにだって、男女の別を記入する欄が設けられているくらいです。私は曖昧に頷きました。そうですね、辞めません。そう答えるしかありませんでした。

『女性でも生き生きと働ける場』では、根本の解決にはなりません。
働く人たちにとっての本当の望みは、ただの、『生き生きと働ける場』のはずなのです。
そのゴールを常に意識しなければ、どんなに刺激的なトピックも凝った記事も、表層を覆うだけの飾りに過ぎないことでしょう。

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