社内報のつくりかた
ライターのニッタです。
いきなりですが皆さんに質問です!誌面のデザインを決めるとき、どこからデザインを考えていますか。
「いつもデザイナーさんに丸ごとお任せして……」。それでは本当に伝えたいことが伝わりにくくなります。編集意図をふまえたレイアウトを作り、より効果的な誌面になるよう工夫してみましょう。
雑誌を見ると、写真やイラスト(以下ビジュアル)がわかりやすく配置されていますね。でも自分で社内報のページを作るとき、ビジュアルをうまく配置しているつもりでも、どこかとってつけたようなデザインだと感じてしまう……。
これはズバリ、「編集」ができているか否かの違いになります。 写真やイラストを配置するとき、つい見栄えのいいビジュアルを優先して使いがちです。しかし、これではきれいな誌面はできても伝わる誌面にはなりにくい。大事なのは誌面で何を訴えたいか。誌面のレイアウトの中でも起承転結を作ると、格段に伝わりやすくなるのです。
例えば、社長と新入社員の対談ページを見開きで作るとしましょう。
見開きとは、誌面を広げたときの左右両ページを一面とした呼び方です。レイアウトのコツは、見開きの中に落とし込むビジュアルやテキストと、読者の「目の動き」を合わせること。
右開き(ページを右に繰っていくこと)の誌面の場合、読者の視点は右ページの右上から始まり「N」の字をなぞるようにページの左下で終わります。そして左ページの右上に進み、同じく左下で終わります。
★読者の視点
この視線の流れに対して、最初に適切なビジュアルを決めていきます。
仮に対談のタイトルが「社長が喝! 新入社員へ叱咤激励」だとしましょう。すると読者は「新入社員がどんな叱咤激励を受け、対談を通じてどのように変化するのか」というストーリーが気になるはずです。
最初は新入社員が緊張した面持ちで話を聴いている写真を配置し、次第に笑顔が見えるようになり、最後に両者が握手する……このような流れがイメージできますね。
その上で、最も誌面で伝えたいメッセージに近い写真を一番大きくレイアウトします。
「社長と新入社員の距離が近くなった」という結論を伝えたい場合は、握手の写真が一番大きくなるのが自然ですね。メイン写真と中写真、小写真がだいたい決まってきたら、あとはストーリーの流れ、希望するテキスト分量をデザイナーに伝えればいいのです。
そこから先はデザインのプロの領域。デザイナーは編集意図をより汲んでくれ、ワンランク上の誌面ができあがってくるのです。
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