社内報のつくりかた
こんにちは!takaです。
社内報など、印刷物の担当していると色の確認を求められることありますよね。
まずは写真の良し悪しや色使いなどを気にして見ていると思いますが、「正しく印刷されているか」を気にしたことはありますか。
色に関しては、以前の記事でもいろいろと紹介をしておりますが、色はとても変わり易いもので、ささいなことで簡単に変化してしまいます。
色修正でたまにあるのが、色校正で修正指示をして、修正後の色校正を貰ったところ、指示していない色まで変わってしまったというケースです。
これは何が原因かというと、刷りの「濃度」と「色バランス」がで変わってしまった場合にこの様な現象が発生します。
「色校正を見るときに気を付けたい3つのポイント」でも少しふれておりますが、一般的なカラー印刷物は、C(藍:シアン)M(赤:マゼンタ)Y(黄:イエロー)K(黒:ブラック)の4色のインキを使用して印刷されています。
印刷は「色の三原色」という原理を利用して、CMYKインクの掛け合わせでカラー表現をしているのですが、インキの「濃度」と「 色 バランス」が変わると、色が簡単に変化してしまいます。
C・M・Y・Kの 「濃度」と「 色 バランス」 が常に一定で印刷されることが理想なのですが、現実的にはそうはいかず、気温や湿度 など の変化で微妙に変わってしまいます。
変化の傾向としては、濃度が強く印刷されている色に偏った見え方となります。 例えば、C(シアン)が濃く印刷されていると青味が強く、Y(イエロー)が濃いと黄色っぽい色の印刷になります。
「正しいバランスで印刷されているか」を見るのに、プロの現場では、専用のマークなどを使用して測定しているのですが、少し工夫をすることで、簡易的ですが「色バランス」のおチェックをすることが出来ます。
紙面の中に、「黒(K)の50%」の色と「三色の掛け合わせをC50%、M40%、Y40%」にした色を入れて置くだけでチェックをすることが出来るのです。
「三色の掛け合わせをC50%、M40%、Y40%」を作成して見て頂くと解りますが、色としてはグレーになります。
カラーを掛け合わせて作ったグレーです。
何故このような色を入れるのかというと、この掛け合わせのグレーはとても変化しやすい色で 「色バランス」が正しく印刷されていないと、三色のいずれかの色に寄ったグレーになってしまいます。
「黒(K)の50%」の色は、黒インキのみで印刷されるので、有る意味純粋なグレーといえます。
この黒単色のグレーと、 三色の掛け合わせのグレーを比較して、同じ様なグレーになっていれば「正しいバランス」で印刷されていることになります。
違っている場合は、C(藍)・M(赤)・イエロー(黄)のいずれかの色味が強いグレーとなっているはずです。
強い色味で見えている色が、他の色よりも強く印刷されているか、またはその他二色が弱く印刷されていることになります。
「三色の掛け合わせグレー」で偏って見える色の方向に、写真などの色の傾向も強く出ているはずです。
例えば、全体的に青味が強くグレーも青傾向になっている場合はC(藍)が強く印刷されている可能性が高いので、「藍やや弱く」と印刷指示をすることで「正しいバランス」に戻す事が出来るはずです。
この様に、紙面の中にちょっとした工夫をするだけでも、印刷のバランスを簡易的にですが、確認するにすることが出来ます。
色校正を見る機会の多い方は、是非一度試して、「正しいバランスで印刷されているか」を 確認してみてください!
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