社内報のつくりかた
こんにちは、nemoです。久々の登場となりました。
都心でも街中の木々が紅葉し、この季節ならではの景色へと移ろいでいますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…とそれぞれに「〇〇の秋」を楽しんでいることと思いますが、社内報制作に関わるみなさんは、新年号の制作に追われ、原稿とにらめっこが続く毎日を過ごしているのではないでしょうか。
彩り鮮やかな景色の広がるこの時期は、写真を撮るにうってつけの季節となります。もし新年号に載せたいと思う社長さまや従業員さんの写真が、まだ集めきれていないのであれば、ぜひこの素敵な景色を背景に新たな写真を撮ってあげることができればと思いますので、今回は効果的なポートレート写真の撮り方について、ご紹介します!
みなさんは社内報の中で、ある従業員さんの紹介を写真付きで載せる時、どのような写真をセレクトされていますか?
その人だって一目見てわかるよう、証明写真のように真正面から撮影した写真を起用していますか?
それとも、証明写真みたいにかしこまった感じの写真はちょっと固すぎると、ポーズをつけたり、撮影場所を変えてみたり、ひとまず動きのある写真を起用してみようと工夫されてますでしょうか?
社内報に載せる紹介写真について言えば、ぜひその人の持っている良さや雰囲気がしっかりと映し出された写真を使うよう、意識していただければと思います。 例えば、よく笑う明るい方であれば、当然笑顔いっぱいの表情が映ったもの、また何事にも厳しく、リーダー的存在であるかに関しては、そのカッコ良さなど。
そもそも写真を使って、その人を紹介するということは、文字では表しきれないその人の人柄や普段の何気ない姿を一見で伝えたい、という目的も含まれることも多いと思います。写真を新たに撮る際はそんなことも忘れずにファインダーを覗くようにしてみましょう。
読者の目を引く写真というのは、まずそれらの要素が含まれていることが一番になります。
人物の表情や仕草、またその人を取り巻く環境(背景)までをしっかりと考えて撮影した写真こそ、本当のポートレート写真と呼べるものになりますので、その人が映っていればOK!とするのではなく、しっかりとどんな絵が撮りたいかを考えて撮影に臨むよう、ぜひトライしてみてください。
より効果的に人物と風景を写真におさめるための撮影法を3種ご紹介!
ポートレート写真を撮る際によく使用される王道の構図「三分割法(さんぶんかつほう)」。
↓下の画像のように、画面を縦横2本の線で均等に分け、9分割のマス目を意識します。
そして、縦横の線が交わる4つの交点のどこかに被写体の顔を配置するようにして、構図を作るものとなります。 そうすることで自然と画面に空間が生まれ、バランスよく余白を作ることができます。
ひとまず三分割法で撮影した写真を見てみましょう!
この場合、左上の交点付近に被写体を配置した構図となりますが、自然とできる余白については、そこに映る人物に対し、不要なイメージを与えることのない木や緑を写り込みの背景に選んだものとなります。
目線の先となる方向に空間を作ると、より画面上にゆとりが生まれますので、この構図を使う際は、ぜひ被写体の体向きにも気をつけていただければと思います。
またご覧いただいている写真はカメラの構える位置(高さ)を被写体の胸あたりに合わせた水平アングルでの撮影写真となりますが、その他、下方向から見上げるように撮るローアングルや逆に上から下を見下ろすように撮るハイアングルなど、それぞれの撮り方によって、その仕上がりイメージも大きく変わりますので、撮影の際はぜひバリエーションを加える意味で、カメラを構える高さも変えてみましょう。
単に背景となる景色の前に被写体を立たせて撮った写真ではつまらなさを感じてしまうような時、そんな時はぜひ被写体の手前側にあるアイテムやものを画面の中に入れて撮影をしてみましょう!
この時、注意すべきことは被写体の前に配置されたものやアイテムはしっかりと写るようにするのではなく、あえてボケ感が生じるよう、カメラに近づけて撮影をするようにしてみます。
上記の写真では、ボケ感に包まれるように手前にある「木の葉」を使い被写体を囲んでいますが、ちょっとでもカメラをずらして撮影をしてしまうと、ボケ感で生じる色が被写体に被り、色味自体がおかしくなってしまうので、その点も注意してシャッターを切るように心がけてみてください。
ボケ感が引き出されるだけで、画面内に奥行きが生じ、そこに映る被写体を含め、画面全体が一つのポートレート写真に変わりますので、ぜひこの撮影法も定番の一つとして撮影バリエーションに加えていただければと思います。
撮影の際に基本知識として重要となるフレーミング。
このフレーミングというのは、どこまでが入れたい要素となるか、また、どこからが不要な情報となるかなど、何を画面の中に収めようとするのかをしっかり考えて、画角を決める動作となります。
こちらの写真は、ある神社の境内で撮影した写真になるのですが、周りには参拝にいらしている方がいたり、また周りにビルが立ち並んだりと、できれば、写真に収めたいくないといった風景が広がっていました。
かといって、すべての背景を排除して、被写体だけを写したのでは、せっかく撮影場所を選んで神社まで来た意味がなくなってしまいます。撮影前に境内をロケハンして、良さそうな景色を選んでは、撮影の際、不要な写り込みを最大限排除して、被写体と背景を映すように意識したものになります。
ちなみに平坦な場所での撮影の場合、被写体の後ろを歩く人までを排除することはなかなかな難しくなりますが、上記のフレーミング方に加え、被写体の立ち位置をひと工夫するだけで、その点を解消する方法も実はあります。それは被写体を一段高いところに立たせたり、背景に人が立てない場所を選んだりする方法です。
上の写真の場合、境内に何段にも渡る階段があったため、階段を上りきったところで被写体に今登ってきた階段を背にする形で立ってもらい、抜け(背景)に人が被写体と同じ高さで立てない場所を選んで立ち位置を決めてみました。そうすることで、人の写り込みを軽減できたのはもちろんのこと、背景との距離感もうまく安定されることができ、バランスの取れた写真を撮ることができました。
ぜひフレーミングに加えて、被写体を立たせる位置にも注意をしてみてください。
ただ単純に人を撮る、という考えから、「この記事を載せるにはどんな写真がマッチングするだろう?」そのためには「どんな写真があると良いだろう?」などと考えるようにし、そんなプロセスを経て、結果的に「こんな写真を使いたい!(撮りたい!)」と目的を明確にし、意識して撮ることにトライしていただければと思います。
カメラを構える位置や高さをいつもとちょっと変えてみたり、写そうとするものに変化をつけてみたりと、ちょっとの動きだけで、そこからの写真の仕上がりに大きな違いが生じることもありますので、ぜひ今回ご紹介したポートレート写真の撮影法もバリエーションに加えていただければと思います。
慣れから生じるスキルもありますので、苦手意識を払拭して、様々な撮り方に挑戦してみてくださいね!
ではでは、また次回をお楽しみに。
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