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社内報のつくりかた

「是非」についてのアレコレ

2016.08.18

「是非」についてのアレコレ

こんにちはiisatoです。
今回は巷でよく見かける「是非」の意味や使い方について考えたいと思います。

と、その前に、私はこの言葉にちょっとした思い出があります。まずはその話から。

私が小学6年生の時でしょうか、書道の時間に先生が黒板に大きく「是非」と書いて熱く語っていたのです。「『是』は『良い』という意味、『非』は『悪い』という意味を持っている。なので『是非』は『是が非でも』と使うように、『良くても悪くてもどうしても』という強いお願いを表しているんだよ」と。このエピソードがなぜだか心に強く残っており、今でも「是非」の文字を見ると先生の言葉を思い出します。その「良くても悪くてもどうしても」という言葉の強さに、当時の私は惹きつけられたのかもしれません。断れないわけではない、けれど「是非」には「必ずそうして欲しい」という心からの熱い気持ちが詰まっているのかなぁと、小学生ながらに考えたのでしょう。

実際に辞書で調べてみるとこうあります。 

①正しいことと、正しくないこと。よしあし。
②あることの実行・実現を強く望む気持ちを表す。どうしても。何が何でも。

先生がおっしゃっていたことは、その通り辞書そのものでしたね。

さて、上記の意味を考えたとき、どうもそぐわないなぁと思う言い回しを時たま見かけます。

「是非お越しいただけるとありがたいです」
「是非ご覧いただけると幸いです」

うーん……、「是非」で強く望み、「ありがたい」や「幸い」で少し譲歩しているのでしょうか。なんだか同じ文章の中で気持ちの強弱が揺らいでいるようでしっくりきませんでした。小学生の頃の「是非」への印象が強いせいでしょうか、違和感があります。やはり「是非お越しください」、「是非ご覧ください」など言い切る形が合うと思います。そのほうが「どうしても来て!」、「何が何でも見て!!」という熱い気持ちが伝わってきますね♪

その他、「是非」を使った慣用句もあります。

「是非に及ばず」,「是非も無い」…しかたがない。やむを得ない。
「是非も知らず」…我を忘れて。何もかまわず。

あまり耳慣れないですね。「宇治拾遺物語」などの古典でも登場した慣用句のようです。そんな大昔から「是非」という言葉はあるんですね!これには驚きました!

「是非」についてあれやこれやと書いてみました。

「是非」には強い願いが込められています。でも、やはり最後に判断するのは言葉を受けとった側。熱い気持ちを秘めつつも、押しつけがましくなくスマートに使うのが一番ですね。

巷に溢れている言葉をきっかけに、昔を思い出していろいろ調べてみるのもまた一興です。

 

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