社内報のつくりかた
こんにちは、ディレクターのnemoです。
今回もみなさんに知って使えるカメラ知識をお届けしたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
と言うことで早速。
いつもは撮影時の注意点などをメインに色々と豆知識をご紹介してまいりましたが、今回は撮影後に知っておきたい補正処理の基礎知識をご紹介させていただきます。
基礎知識と言っても様々ですが、今回はすぐに使える画像の「トリミング」にクローズアップしていきたいと思います。
まずはじめに「トリミング」って言葉の意味、みなさんはご存知ですか?
良く聞く言葉ではあるけど、なんとなく知ってる…と言う方も多いのではないでしょうか?
実に簡単な作業ではあるのですが、トリミングとは撮影した画像データの一部分だけを切り抜き、新たな構図の写真を作る作業のことを言います。
簡単にできることではあるのですが、その作業がもたらす仕上がりへの影響は大きく、きちんとした知識を持っていないと、せっかくの写真が台無しになることもあるので、要注意です。
そんなポイントも踏まえ、分かりやすく3ステップにまとめてご紹介いたします。
画像のトリミングは余分な部分を削除したり、強調したい部分にクローズアップしたりする場合にとても有効的な作業となります。
簡単にできる分、本来は残した方が良い思われる要素までを誤って省いてしまったり、意図の伝わりにくい写真になってしまったり…と、トリミングを行うことが的確な選択肢なのか、それらを見極めて作業することも必要になります。
画像のトリミングを行うと写真の構図が変わり、その印象も大きく変わります。
撮影後に撮ったデータを確認してみると、もっと被写体を大きく目立たせたい…と思ってしまうものですが、単にトリミングをして目立たせることが必ずしも良いと言えるものではなく、その写真を見る側に対し、どう受け取ってもらいたいか、また何を伝えたいか、その際に不要な情報が入りすぎてないか、など掲載する媒体のコンセプトなども含め振り返り、冷静に判断してから行うことが大切にもなってきます。
撮影の際の意図をどう活かすか、まずは考えてみましょう。
元の画像とはまったく異なる構図、また雰囲気を生みだすためにトリミングを行う場合が多々あります。
例えば、画面上に写り込んでいる不要なものを省き、主体となる被写体をよりクローズアップしたいときに活用したりします。この作業はカメラや被写体なしで、すでにある画像を使って、撮影時と同じように構図作りを行うことを意味しています。
具体的な方法としては、画像をプリントアウトし、縦横に画像を囲むように紙などを置きます。
紙が隠している部分が省く場所で、隠れていない部分が残す部分です。
カメラで言えば、ファインダーの外と内を示すわけです。
紙を自由に動かしながら、ベストな構図を探っていき、構図が決まったら、画像編集ソフトを使い、元の画像を切り抜いてトリミングします。
トリミングを行えば、元の画像とはまったく違った写真に変えることが可能となります。
縦位置の写真から横位置に、またはその逆など、大胆に構図を変えてみることもその写真の良さを引き出すためのきっかけにもなります。 パノラマ写真のように横に細長く区切ってみるのもいいでしょう。
区切ることで、新たに見える効果を想定することも大事になります。
必要以上に余白を作ってしまったり、意図しないものが写り込んでしまった写真を撮影してしまった場合にトリミングで画像を整えることが必要になります。
この場合、省きたい箇所が明確なので、トリミングをするにあたっても構図に迷うことはあまりないかと思います。
ただし、トリミング後に残る画像がカットされた部分に影響されないよう、配慮して行うことが重要となり、トリミングを終えた後、元画像と比較して、処理後の方が見映えよく仕上がっていることを確認することが必須になります。 トリミングだけに限りませんが、撮影後に画像補正を行うときには、その効果がなくては意味がありません。
効果があるとは、見映えがよくなるのはもちろんのこと、写真が持つ意味やその意図が見る側に対し、しっかり伝えられるものになるかというものになります。
こうした効果が出ているか、見極めながら一連の作業を行うよう、心がけてみましょう!
<画像のトリミング例>
before
after
写真を撮るも、その後の補正処理を行うも、結局は見る側に「何を伝えたい」か、という点が明確になっていなければいけない、というのが最重要なポイントとなりますので、トリミングを行うにあたっても、ただただ画像を切り抜くだけの作業にならないように気をつけてみてください!
ではでは、良い写真が残せるよう、次回もお楽しみに。
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