社内報のつくりかた
漫画ばかりアップしていたら、先日「文章書かないの~??」と胡乱な目で見られたので、今回は漫画と文章のコラボでまいります。
こんにちは、ADちっしーです。
文字情報だけのテキストを書くことも、イラストがメインのマンガを書く(描く)ことも、私はどちらも捨てがたく大好きです。ですが、それぞれの考え方、組み立て方は異なっています。
昨今、文章や写真だけでなく、漫画を使った社内報も多く発行されています。文字だけだと読み飛ばされてしまうような難しい内容、とっつきづらいトピックを、カジュアルな『マンガ』に仕立てることで浸透を図るのです。
四コマ漫画と、文字のみのテキスト。今回は、それぞれの作り方と特徴を考えてみます。
漫画、しかも四コマで起承転結を成立させようとすると、最も大切なのはやはり“オチ”。
例えば、前々回の『第五話 用字用語マニアクス』では四コマ目のオチが前提としてあり、そこから前の三コマを使ってどうストーリーを持っていこうか検討しました。
ここで重要なのが、一コマ目から三コマ目までが“平凡”であること。なるべくありふれた風景、共感できる場面を流すことで、四コマ目とのギャップが生まれやすい。そして、そのギャップこそが“オチ”になるのです。
読み進めていた平凡さが破られる、心地よい裏切り感。それが四コマ漫画の理想ではないかな、と、個人的には思っています。
紙の社内報でも、イントラネットの記事でも、提供側が伝えたい情報をいかに関心を持って読んでもらうか、がすべて。ツールの特性上、つまらないと思えば直ちにページをめくるか、ウィンドウを閉じられてしまいます。その手をぐっと引き留めて、おもしろいよ、役に立つよと説得するのですが、これがとても大変。オチを温存している場合ではないのです。一刻も早く、最も重要なポイントを伝えねばならない…つまり、先ほどの四コマ漫画と全く逆。文章の冒頭で、あるいはもっと以前の『タイトル』で、オチ=結果を提示しなければいけないのです。その後ではじめて、情報を裏付ける経緯を語る。新聞やテレビのニュースでも、同様ですね。結果ありき、結論ありきなのです。
それぞれを比較してみると、こんな感じ。
【四コマ漫画】平凡な経緯をフムフムと読み進める→意外な結果にびっくり
【文章】意外な結果→どうしてそうなったのか?を知りたくなる
「漫画なんて!」と毛嫌いして、紙面をびっしりと文字で埋めがちな方は、漫画のリズムや親しみやすさに目を向けてみてはいかがでしょうか。
逆に「読書と言えば漫画!長い文章なんて書けないよ…」という方は、ビジュアル抜きで魅せる文字の巧妙さを学んでみてはいかがでしょうか。
違いや特徴を知ることで、双方の良さを生かした、ハイブリッドな社内報に仕上がるかも!
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