社内報のつくりかた
「ラフに合わせてテキストを書こうと思ったら、想定よりも情報量が足りない…」
「初校が上がってきたら、ラフ通りだけどなんか読みにくい」
「誌面の要素がバラバラしていてまとまりがない」
みなさんは、こんなことありませんか?
こんにちは、nocoです。
ラフは、記事が形になるはじめの一歩です。「ラフ」といいつつ、記事の出来栄えを左右する重要なものです。
どう重要なのかというと、
・この企画で言いたいこと
・情報の優劣(メインは何か)
・読者に伝えるためのストーリー(起承転結)
という記事の骨子を記したものがラフだからです。
冒頭のような失敗が起こる原因は、この骨子がラフであやふやになっていることが多いです。
そこで今回は、ラフを作成する上で気を付けるべきポイントをお伝えしたいと思います。
意外と慣れてくるとしてしまいがちなのが、これ。タイトルとリードを入れて、見出し、本文、写真…と記事のパーツを「どう配置するか」から考えてしまうのは危険です。これをすると、企画意図とチグハグなデザインレイアウトになってしまう可能性が高まります。
まずは、「何を伝えたいか」があり、そのために「どんな素材が必要で、どんな順番で、どんな大きさで見せるのが効果的なのか」と考えるのが正しい順番です。
どんな記事にも企画意図があり、データから導き出した理論を展開する場合も、企画に沿った人にインタビューする場合も、「伝えたいこと」をデータの結果や取材対象者の言葉を借りて表現しているのです。だから、「伝えたいこと」を結果として導き出せるようなデータを引用したり、企画テーマに合った取材対象者を厳選したりします。でも、せっかく苦労して集めたデータも、こだわった取材も、記事上で上手く展開されていなければ、肝心の「伝えたいこと」が伝わらなくなってしまいます。
タイトルからリード(導入文)、それぞれの本文を読んでいって、きちんと起承転結の流れになっているかどうか。記事の終わりに「伝えたいこと」が表現できているかどうか。これが肝になります。
そのためには、「この引用データはこういうことを言うための役割」「この人の取材ではこういうことを聞き出したい」という部分まで、きちんと設計されていることも必要です。そうでなければ、ラフの時点でストーリーは描けませんから。
私が普段ラフを作成するときに基準にしているのは、今テキストを書かなければいけない状況になったとしたらすぐに書き始められるくらい、「各要素に入る内容が明確に浮かぶかどうか」です。これができない場合は、少し企画にあやふやな部分があると判断して、企画を詰めたり、足りない情報を収集したりします。
もちろん、取材をしてみないと構成が考えられない場合や、実際に素材を集めてみたら、違った側面(伝えたいこと)が見えてきた、という場合もあります。その場合は、思い切って変更をします。でも、その判断をするためにも、企画意図をきちんと理解していることが大切になってきます。
そして、とても基本的なことなのですが、
スケジュールに追われて、焦って作成しない
ということも大切です。スケジュールを守ることは当然です。
ですが、自分の中で固まっていないのにラフを起こしてしまうと、それを基に制作を進めても、結局は「何か違う…」と修正を繰り返すことになりかねません。
行き詰ったら、過去の記事を見てみる、雑誌を読んでみる、周りの人の意見を聞いてみる、などしてもいいと思います。
経験を積めば習慣的にできるようになるので、コツをつかむまでは、企画からラフ作成までの時間に余裕を持ったスケジュールを組み、この制作のスタート部分を丁寧にすることをおすすめします。
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