社内報のつくりかた
経営計画とか、事業計画とか、目の前の実務に翻弄する従業員にとっては、少し心の距離が遠い記事になりがちです。
「経営メッセージのページ、どうしよう?」そんな相談をよく受け、みなさんと同じく頭を悩ませるディレクターのFです。正統派ではないプランかもしれませんが、参考になるはずです。
紙媒体から得る情報の特徴として「書き手」の熱量が伝わりやすいという点があります。
どの新聞にも掲載されている「社説」は、媒体社毎の思想の違いはあれど、編集者が「今」をどの様に捉えているのか、400文字程度で上手にまとめられています。受験生の時は、「天声人語」を論文対策で良く読んでいました。
4月号の準備にそろそろ取り掛かられている担当者の方、多いのではないでしょうか?
経営者のトップメッセージが掲載されることの多い4月号。
「トップメッセージの浸透」が希薄になっている場合は、「社内報は経営ツールである」という側面を考えると毎号掲載したいものですよね。
しかし!毎号巻頭にトップメッセージがあると読者は重く感じてしまうことも確か。
そんな時は、400字程度のエッセーを社長に執筆してもらい、毎号表4や表3などの主張の少ないページ面に掲載する企画がおすすめです。
そもそも、トップメッセージの記事は社内総会など、多くの社員が集う際に発信される情報とほぼ同義のことが書かれています。「そんなこと、もうわかってるよ」と思っている社員も多いことでしょう。イントラや総会などでトップが経営方針を上手に伝えるコミュニケーションポイントを多くもっている企業の場合、おすすめなのが「エッセーで綴る社長の想い」企画です。
経営に関することだけでなく、好きな本や、日々の慣例など、経営者の「人と成り」を伝えることで、心理的・物理的距離の遠い経営者に対し、距離が縮まるかもしれません。実際にエッセー形式で編集後記を経営者が寄稿している社内報は存在しています。
もし、トップメッセージの打ち出し方に悩まれているのなら、一つの案として取り入れてみてはいかがでしょうか?
定期的に寄稿いただくことは難しい、、、という方にこちらはデザイン面からのアプローチ法です。
何度も耳にする機会が多い、経営メッセージや事業計画。同じことを繰り返し反復して伝達するのは「情報の刷り込み」としては良い手段です。いわゆる、「知へのアプローチ」法。
しかし、「共感」して「実践」に移してもらうために必要なことは「情へのアプローチ」です。
従業員の「情」に語りかけるには、経営者の他では聞くことが出来ない本音が社内報に掲載されていることが重要だと考えます。
スピーチや社員総会などでは、情報は左耳から右耳へと通過し、聞いたつもりが、いつの間にか忘却の彼方へ。長いスピーチも、論点が多く、メモを取っていても、自分事化するのは難しい。そんな時は、経営者の社内報にしか掲載しない「手書きメッセージ」を添えてみましょう。
もちろん、メッセージだけではNGですよ。きちんと経営計画に対しても語ってもらいましょう。
その上で、
「みなさんの信念があれば、必ず実現できます。」
や
「全員に感謝を込めて、次期売上目標達成を社長である私が約束します。」
など情にアプローチする一部分を手書きメッセージとして添えます。
具体的な事業計画や経営計画は、正直社員は理解しています。みなさんもそうですよね。ただ、そこに心を寄せてアクションに移してもらうために、「心を動かす」ことを社内報という媒体でこそ実践することが大切なのではないでしょうか?
そのために、心を動かす、メッセージを丁寧な手書きで伝えてみましょう。
誰だって直筆のメッセージをもらえば嬉しいものです。ダラダラと経営メッセージを掲載しているそこのあなた!4月号から、ぜひ「情にアプローチ」する手法を取り入れてみたらいかがでしょうか?
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