社内報のつくりかた
こんにちは、nocoです。
社内報のデザイン要素のひとつにイラストがありますが、みなさんはどのように選んでいますか?あるいは依頼していますか?
イラストは、写真と同様に目を引く素材です。選び方を間違えると記事全体のイメージが、狙いと違う方向に行ってしまいます。
まず、前提として、イラストを使用する際に心がけてほしいことがあります。
①スペースを埋めるためにイラストを使用しない
イラストは写真同様、視覚的にわかりやすく入ってくる情報であるため、目を引きます。そのため、イラストの役割はみなさんが思っている以上に大きいです。
デザイン的な華やかさを出すためにイラストを使用するのはいいですが、きちんと記事内容とリンクしたものにしましょう。
とはいえ、説明的すぎると固い印象になってしまうので、後述する「どういうタッチのイラストにするのか」と併せて考えましょう。
②記事全体のデザイントーンに合ったタッチにする
記事デザインとイラストはバラバラに考えてはいけません。
例えば、タイトルまわりを飾るあしらいイラストは輪郭線がなく色だけで表現されているものなのに、テキスト内容とリンクする人のイラストは輪郭線がある異なるタッチのイラストだと、デザインに統一感がなくなり雑多な印象になります。
また、書体の選び方やレイアウトなどがスッキリしたおしゃれなデザインなのに、イラストだけ子供っぽいものを入れたら、せっかくのデザインの魅力が半減してしまいます。
例えば、有名なイラストレーターに描いてもらう、コミック風な記事にするなど、イラストありきの企画でない限りは、全体のデザインに合わせましょう。
③イラストとテキスト(記事内容)が両方生きるようにデザインする
イラストの存在を生かすためには、適度なホワイトスペースが必要です。テキストがギッシリ入った中に入れてしまうと、テキストを読みにくくし、せっかくのイラストの華も薄れてしまいます。
テキストの調整は、社内報担当者にとって永遠のテーマ的課題ですが、イラストは記事をより魅力的に見せ読者を「読みたい」気持ちにさせるためのものです。イラストが生きるホワイトバランスを意識してください。
続いて、イラストを選ぶ際のポイントです。
イラストにはさまざまなタッチ(作風)があります。
フリー素材から選ぶ場合も、描き起こしを発注する場合も、「どんなデザインにしたいのか」を念頭に置いて決める必要があります。
「ポイントを示す女性」のイラストを例に見てみましょう。
同じテーマのイラストでも、タッチが異なると全く違う雰囲気になることがよくわかると思います。タッチを見分けるために、「個性の強さ」「子供っぽいか大人向けか」の2軸でマッピングしてみました。
個性が弱いほど老若男女に関わらず幅広い人に受け入れられ、強いほど読者の好みが分かれます。
社内報は比較的あまり個性のないイラストが向いているかと思いますが、チャレンジ性の高い企画の場合は、メッセージとリンクした個性あるイラストを使うと「いつもと違う」印象を与えることができるでしょう。
さらに細かく見ていくと、以下のようなポイントが挙げられます。
・輪郭線の有無、線の太さ
輪郭線がある方が、ないものより誌面の中でパッキリ目立ちます。
また、線が太くなるほど子供っぽい、カジュアルなイメージに、細くなるほど落ち着いたサラリとした印象になります。
輪郭線が他の要素との区切り的な役割を果たすため、全体デザインとトーンが合っていないと、そこだけ浮いて見えることがあります。さらに、輪郭線が黒く太めで、周りの文字が多くギッシリしたレイアウトだと、全体が黒っぽく重く見えてしまいます。
・描き込みやデフォルメ具合
より具体的に書き込むほどアニメ・漫画風になり、その分個性もわかりやすく出るため、読者の好みが分かれてきます。
ポイントとしては、目や髪、服の描き方や立体的な影の入れ方などに表れます。
大人向けの媒体では、意図的に「劇画タッチ」「アメコミ風」などにしない限り、比較的シンプルに、よりスタイリッシュにデフォルメしたものを使う傾向があります。
・等身、サイズ
見た目の通りですが、2~3等身だと子供っぽく、等身が高くなるほど大人っぽい印象になります。ただし、描き込み具合との掛け合わせでもあるので、より細かく描き込んで等身が高いと、アニメ・漫画度が増します。
・色使い
線やタッチとの組み合わせによりますが、パッキリした色を使うほどカジュアルな印象になり、誌面でも目立ちます。淡い色でまとめたイラストはやさしい印象を与え、誌面の中に溶け込みやすく、女性向け、医療・美容関連記事などによく見られます。
また、リアルな配色(例えば、髪は黒か茶、顔は肌色と頬にピンク、スーツはグレーなど実際の人に近い色を使うこと)にとらわれず、同系色や限られた色数でまとめたイラストは、おしゃれな雰囲気になります。
イラストは、使い方次第でより社内報の記事を魅力的に見せる、心強い素材です。
その力を最大限に生かす選び方ができるようになれば、記事はパワーアップしますよ!
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