社内報のつくりかた
目次
社内報は社内コミュニケーション活性化や事例共有など、会社によってさまざまな目的を持って発刊されます。企画や内容はもちろんですが、社員が最初に目にするタイトルのつけ方は、担当者が思い悩むポイントの1つなのではないでしょうか。せっかくなら社員にとって愛着がわくものだったり、話題にしてもらえたりするようなタイトルにしたいですよね。どんなタイトルの切り口があるのかが分からず、良いタイトルが思いつかないときのために今回は社内報の方向性をまとめて紹介します。ぜひ社内報のタイトルづけの参考にしてみてください。
社内報のタイトルつけで最もオーソドックスなのが、社名を使用したタイトルです。社名の後ろに社内報を連想させる単語をつけます。
【例】
・○○(社名)ニュース
・○○(社名)だより
・○○(社名)通信
・○○(社名)マガジン
・○○(社名)プレス
・○○(社名)ダイジェスト
・○○(社名)タイムズ
社名を利用し、「ニュース」などの馴染み深い言葉を使っているので、その会社の社内報であるというのが一目で分かります。もし比較的長い社名を持つ会社であれば、社内報制作を機に、社名を4文字程度に短縮してタイトルに使うのも良いかもしれません。普段は長くて言いにくかったり、それぞれが我流で社名を短縮していたりする場合も、社内報で定義し直してみましょう。読者が言いやすい言葉にすることで、社内報を話題にしてもらいやすくなります。さらに短縮した社名が社内で愛称のように使われることで、会社に愛着を持つきっかけにもなります。
タイトルに社内報発刊の目的を込めるというのも一つの手です。タイトル決めの前に、一度目的を振り返ってみましょう。
【例】
・社員同士の繋がりを目的としている場合:繫・絆・結束など
・社員に笑顔でいて欲しい場合:笑顔・笑い・スマイル・SMILEなど
社内報を発刊する上で、目的の設定は重要なポイントではないでしょうか。せっかく設定した目的を社内報の内容として掲載するのではなく、タイトルにしてしまうことによって読み手である社員に、社内報の目的が分かりやすく伝わります。また、社内報を何度も発刊したり担当者が変わったりすると、発刊の目的が徐々にあやふやになっていき、社内報の内容にもブレが生じてしまうものです。そのためにもタイトルに目的を込めることで、制作のたびに目的を再確認でき、担当者が変わっても目的をブレにくく定期発刊しやすくなるとも言えるでしょう。
社員全員に共有されている企業理念を利用したタイトルの考え方もあります。なかなか自分のこととして置き換えにくい企業理念も、社内報のタイトルにすることによって、馴染みやすいものになるかもしれません。
【例】
・企業理念が「勝利」の場合:勝利・WINなど
・企業理念が「向上心」の場合:向上・高みへ・スキルアップなど
社員誰もが知っている企業理念を利用することで、会社らしさをタイトルに出すことができます。また、あまり企業理念が浸透していない若い社員や中途の社員にも企業理念を再認識してもらえるきっかけにもなります。もちろん企業理念をそのままタイトルにしても良いですが、企業理念を外国語や他の単語に言い換えてみたり、連想されるキーワードを使ったりすることで、企業理念を使っていても堅苦しくなりすぎないタイトルをつけることができますよ。
社内報が、社長からのメッセージを社員に伝える目的のもと制作されることもあります。その場合は、社長に関する言葉を引用することも考えて見ましょう。
【例】
・社長の名前を使用
・社長の名言を使用
・社長の好きなものを使用
会社によって社長と社員の関係性は異なります。しかし、社長は社員にとって身近な存在でないことも多いと思います。そこで社内報のタイトルを社長に関するものに設定することで、普段はオフィシャルな場でしか接しない社長が、普段と比較してカジュアルな社内報で自身の考えや思いを伝える場であることが読者に伝わります。また、社長に関するもの自体、あまり身近ではない人でも社内報のタイトルとしてときどき目にすることで、社長の存在がより身近に感じられるようになるかもしれません。つまり、社内報のタイトルから、社長と社員の関係性を変化させるきっかけを作ることができると言えます。
先述した例は、会社にまつわるものを利用したものでしたが、タイトルが必ずしも会社に直接結びつく必要はありません。
【例】
・ENJOY
・FRESH
・PRECIOUS
・HAPPY
・TR
タイトルは社員が普段話題にしたり、社内報の表紙に記載されたりしているものです。様々な人が目にするということを念頭に置き、悲しい気持ちになる人ができるだけいないようなタイトルつけを心がけることも大切です。タイトルを目にした社員がどんな気持ちになるかを想像し、できるだけ良い印象が与えられるような言葉が見つけられると良いですね。直接会社と結びつかなかったとしても、社内の雰囲気や社内報の伝えたい雰囲気が伝わる単語を選びましょう。
事例共有や、比較的堅い内容の社内報の場合は、ビジネスでよく使われる単語を使用するのも良いです。
【例】
・SUCCESS
・WORKS
・CHOICE
・DEVELOP
・INTELLIGENCE
比較的堅い印象を受けるので、読者にタイトルだけで社内報の内容がなんとなく理解してもらいやすいです。また、一見汎用性の高いタイトルなので、自分の会社に当てはめにくいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、担当者がタイトルに沿った企画を作りやすいといったメリットがあります。例えば「SUCCESS」というタイトルを設定したら、「今月のSUCCESS」や「2018 BEST of SUCCESS」など、タイトルを利用するだけで統一感のある企画を作ることができます。企画へ展開することで、社内でのタイトル名の定着も上がるのではないでしょうか。
より事業領域や、事例紹介に重きを置く社内報であれば、業務に関連している単語を使ってみましょう。
【例】
IT系企業:CLOUD・NETWORKなど
ホテル業:CONCIERGEなど
製造業:FACTORYなど
業務とタイトルが関連しているので、読者である社員にとって納得感の高いものになります。事業領域が広い会社よりも、ある程度業務内容が固まっている会社に適したタイトルと言えるでしょう。会社の状況や事業を確認して、できる限り自社の業務に近い単語を探し出すことが大切です。先述の例では英語を利用しましたが、あまり社内で英語が馴染まなそうであれば、製造業だとしたら「ものづくり」や「職人の仕事」など、日本語や他の言語で言い換えてみても良いですね。会社の創業のあゆみなどを調べてみると、しっくりくる言葉が見つかるかもしれません。
いくつもタイトル例を紹介しましたが、社内報のタイトルをつける際は、読者である社員を想定し、考えることが必要です。タイトルを具体的に考え出す前に、まず読者へ社内報をどんな風に印象付けたいか、または社内報がどんな存在であるべきかの目的をしっかりと吟味します。それからどんな言葉なら受け入れやすいか、どんな言葉ならば会社にしっくりくるかを考えましょう。読者の気持ちに立って、そのタイトルが読者にとってどんな意味を持ち、どんな気持ちになるのかを想定します。担当者の思いつきで突拍子もないタイトルをつけるのではなく、会社のことを考えた、なるべく会社にとって意味のあるタイトルを考えてみてくださいね。
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