社内報のつくりかた
目次
社内報原稿の社内確認や制作会社との校正時に、こんな経験をされたことはありませんか?
★修正指示を書き込んだが、間違って伝わってしまった。
★修正指示を見落とされてしまった。
★校正紙の指示だけでは分からないと制作会社の方に言われ、口頭でも説明をすることが多い。
★校正紙に謎の暗号が書かれていて理解ができない。
そんな失敗や認識違い、手間をスッキリ解消してくれる魔法の手法が「校正記号」です!
校正記号とはJISで規定された、校正紙に修正指示を入れるための記号で、「全国共通」で使われています。
これさえ覚えておけば、どの制作会社に修正指示を出しても同じ内容が伝わり、校正時の間違いや見落としを少なくすることが可能です。
「便利だけど校正記号はたくさんあって覚えるのが大変そう・・・」という社内報担当者さま向けに、弊社の制作スタッフが特に頻繁に使っている校正記号をピックアップしてお伝えします!
校正とは原稿と初校を見比べて、修正点を記入していく作業のことです。
校正に関わる用語は「これだけ知っておけば大丈夫!校正にまつわる7つの専門用語」
を参照してくださいね。
校正記号に入る前に、間違いや見落としを防ぐために必要な校正の大原則を2つご紹介します。
【1】赤ペン(または文字色と違う色)で目立つように書く!
【2】誰が見ても理解できるように、具体的に丁寧に書く!
指示が自分にしか解読できない、小さくて見落としやすい場所に書いてあるのでは意味がありません。
校正の際にはこの2点を心がけて赤入れしてみてください。
まず1つ目は必ず使う「文字を1字以上変更したい」場合。
変更したい文字や図を斜線で指定し、二文字以上の場合はヨコ線でつなげます。
空いている空白スペースへ引き出し線を引っぱり、変更後の文字を明記してください。
変更の始まりと終わりを明確に指示することがポイントです。
図・写真を変更する場合には、引き出し線に変更後の図・写真の引用先やデータファイル名を明記しましょう!
2つ目は「文字・記号・画像などを削除し、その部分を詰める」ことを意味する「トル(トルツメ)」です。
一部だけ文字や画像を削除したいときに使いましょう。
削除したい最初の文字と最後の文字を斜線で指定し、ヨコ線でつなげます。
そして空いているスペースへ引き出し線を引っぱり、トルと分かりやすく明記しましょう。
また、文字は削除したいけれど、スペースをそのまま生かしたい場合はこちら。
「トルママ(トルアキ)」と明記します。
トルツメかトルママかはデザイナーに任せたい場合は、校正記号の近くにその旨も記載しておきましょう。
文字の漏れや抜けがあった、追加したいときに使える「文章中に文字を挿入する」校正記号です。
挿入箇所を横組みのときは「∧」縦組みのときは「>」で指定し、引き出し線ともう一本の線で挿入する文字を囲みます。
隣り合った文字列を入れ替える場合は、「逆S」または「S」で入れ替える文字を挟みます。
離れた位置の文字列を入れ替える場合は、対象の文字をそれぞれ丸で囲み矢印で入れ替えの指示をします。
フリクションボールペンの登場で使う機会は多少減りましたが、まだまだ使う機会の多い「書いてしまった修正指示を取り消したい」ときに使う記号は「イキ」です。
消したい修正内容の赤字に線を引き、近くに「イキ」と明確に書きましょう。
このイキは「もとの状態を活かす」という意味ですね!
行頭を上下・前後の行と揃えたい、ここは段落が変わるから一文字分下げたいなど「指定の位置まで文字を移す」ときに便利な記号です。
字上げは、T字を横にした記号で移動させたい位置を示します。
字下げでは、コの字型を回転させて対象文字を囲み、移動させたい位置にコの字の両端から線を引いて位置を指定します。
改行には文字送りを変える改行と、段落自体を変える段落改行の2つがあります。
文字送りを変える改行はかっこ「」のような記号を使います。
その行に残したい文字の右下に『 「』を記入します。
段落改行は行末と行頭になる部分の間に「逆Z字」のような記号を記入します。
新しい行を起こす指示になるため、通常は1文字分字下がりします。
上記の改行指示とは逆に「改行されている状態から、改行を取り消して行を続けたい」場合もありますよね。
この校正記号は前の段落の行末と、次の行頭を線で繋げます。
この時に直線で繋げようとすると、文字にかかってしまうため、行間の空白スペースの間を通して、曲線で書きましょう。
校正を重ねているうちに、文字の送りを調整したり、デザイン的な調整で、段落中の字間が広がったり、狭まったりすることはよくあります。
その中で、字間が広がっている部分を元の字間に戻したいときは、字間を戻したい箇所にフタをかぶせるように線を引き、「ベタ」と明記しましょう。
通常の字間になっている文章のことを、「ベタ組(べたぐみ)」と言います。記号の「ベタ」は、「ベタ組に戻す」の略です。
「Capital」のはずが「capital」と間違って小文字で書いてしまった・・・そんなミスはよくあることですね。
大文字を小文字にしたいときは該当箇所を丸で囲み、引き出し線を引っ張って「小」の字を丸で囲みましょう。
小文字を大文字にしたいときは同じく該当箇所を丸で囲み、引き出し線を引っ張った後に、「大」の字を丸で囲んでください。
今回紹介させて頂いた10の校正記号を使いこなせるようになれば、社内報づくりの校正の約8~9割が対応できるようになるでしょう。
校正作業は間違ってはいけない!見落としてはいけない!と集中力が必要とされる工程です。
出来る限り最小限で校正を終わらせるためにも基本的な校正記号を覚えて、失敗や間違いのリスクを減らしましょう!
【関連リンク】
スッキリ解消!社内報の「校正」に関連する記事7選!
https://nippon-pr-center.com/column/201007/
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