社内報のつくりかた
先日夜道を歩いていたら、何かにつまずきました。道の真ん中に大きな石が、危ないなぁ…と思ってよくよく見たら、なんと大きなウシガエルでした。
カエルさんごめんね。ADちっしーです。
さて、早速ですが、音楽の時間です。
「“かえるの合唱”のさわりを歌ってください」と指示されたとき、あなたはどうしますか?
「か~え~る~の~」と歌い出したあなた!
それは間違いです。
「さわり」という言葉は本来、『曲や物語の中で、最も盛り上がる聞かせどころ、要点』という意味。どの辞書を引いても、『曲・物語の最初の部分』とは出てきません。
つまり正解は、
「げろげろげろげろ ぐわっぐわっぐわっ」
なのです。(たぶん、聞かせどころといえばここでしょう…)
こんなふうに、誤って、本来の意味とは違う使われ方をされている語句があります。
その代表的なものを、いくつかご紹介いたします。
ん?何もおかしくない? そうですか?
例えば、「○○さんって寸暇を惜しまず働いて、すごいよねぇ~」なんて褒めてみる。でもこれ、実は全然褒めていないんです。
「寸暇」は、わずかな時間のこと。それを「惜しまない」のだから、つまり
『わずかな時間でさえも働きたがらない。だってもっとやりたいことがあるから』という意味になってしまうのです。日本語おそろしい!
(理解したうえで皮肉として使うのは、ありかも??)←良い子は真似しちゃだめですよ!
正しくは、「寸暇を惜しんで」です。
あの人とは気の置けない仲なんだよ~、と険しい顔をして言ったりしていませんか?
この言葉はよく、『気を許せない、油断できない』という意味で誤って使われています。
しかし、本来の意味は全く逆。『気遣いの必要のない、気楽に付き合える人』という意味です。
誤解されるポイントは、「置けない」という否定的な表現にあるかと思います。しかし由来を探ってみると、ここでの「~ない」というのは「そうしようとしなくても、自然とそうなってしまう」という意味なのだそう。
『意識して気を置かなくても、自然に置いてしまうほど、わかり合えた仲』ということなんですね。なんとも素敵じゃないですか。
おなじ成り立ちの言葉としては、「せわしない」なんかがあります。よくよく考えれば、「忙しい(せわしい)」を否定しているのだから、忙しくないはずですよね?
最後はカラオケ。
「○○くん、どうだったね、私の十八番は」
「はい部長、素晴らしかったです!思わず鳥肌がたちました!」
…きっと強烈な歌声だったのでしょうね。
昨今テレビなどで、感動的な体験を「鳥肌ものだ!」なんて表現していますが、この「鳥肌」は本来『とても恐ろしい体験をしたときに、皮膚が鳥の肌のようにぶつぶつする』様子のこと。感動するほど素晴らしいもの、にはあまり使うべきではありません。
しかし生物学的な「鳥肌」現象は、人間が何か強烈な刺激を受けたときに発生するものなので、その刺激がたとえば素晴らしい絵画だったり、音楽だったり…なんてこともあるはず。
そう考えると、あながち間違いとは言い難い、かもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
わずかな誤解が、文章の意味をまるっと逆転させてしまうこともあるのです。
ちょっとでも疑わしい表現がでてきたら、とびっきりの皮肉を無意識にぶつけてしまう前に「これ、使い方合っているのかな?」とこまめに調べる癖をつけましょう。
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