社内報のつくりかた
こんにちは!takaです!
私が最初の会社に入社した当時は、まだ仕事でコンピュータを使うことも珍しい時代で、 個人に与えられる電子機器は、電卓くらいのものでした。
この当時は、関数計算が機能が付いているだけでも優越感を感じたものです。それが、この数十年の間にコンピュータ―が劇的に進歩し、あらゆるものがデジタル機器へと変化してしまいました。そんな流れの中、社内報など冊子の印刷には欠かせない印刷機の世界もデジタル化への変化が日進月歩で進んでいます。
印刷機にはざっくり2種類あり、すごく簡単にいうと
アナログ印刷機:スタンプのように「版」にインクをつけて印刷するもの
デジタル印刷機:データから直接印刷するもの
という違いがありますです。
今回は、そんなデジタル印刷のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
・小ロット多品種の印刷物がつくりやすい
・小ロットの場合、短納期が可能
・小ロットの場合、価格が押さえられる
・無駄な紙を減らせる
デジタル印刷のメリットは、なんと言っても物理的な「版」を必用としないことにあります。
「版」を使用するオフセットなどのアナログ印刷は、大量に同じ情報を作ることには向いていますが、 異なった情報を少量づつ印刷することには向いていません。 幾つものバージョンを作成するには、その種類分の「版」作成が必用となります。版作成の費用は、印刷費用の中で用紙の次くらいに大きなウェイトを占めるので、 結果的に高コストとなってしまいます。
また、オフセット印刷などの有版印刷は、機械の特性上、調整を含めて数百枚程度の予備紙が必用となるので、数量の少ない印刷では無駄が出てしまうことになります。金額的な面もそうですが、「版」の作成や印刷時の「版替え」などの製作工程も増えるため、製作期間が増え、納期も長くなってしまいます。
これに対してデジタル印刷は、物理的な「版」を必用としない「無版印刷」なので、前述した「有版印刷」のデメリットを解消することが出来ます。色やデザインを変えた幾つものバージョンを作成したい時でも、デジタル印刷は、「版」を必用とせずに直接データから印刷可能なため、簡単なオペレーション作業のみで、様々なバリエーションの印刷物を作る事が出来ます。
「版」を作成する費用も掛からないので、大きなコストアップなしで、幾つものバリエーションを印刷することが出来る訳です。 (印刷会社によっては、作業費を取る場合もあります) また、デジタル印刷機は、「有版印刷」 の様な調整のための印刷を必用としないので、1枚だけの印刷物にも、無駄な印刷をせずに制作することが出来ます。
この様なデジタル印刷の「版」を使用せず、1枚からの印刷出来るメリットを活用した、バリアブル(可変)印刷という手法があります。もっとも一般な使用方としては、DMの宛名印字やチケットのナンバリングの様な、印刷物の一部分に1枚毎に違う情報を印刷する場合などで使用されています。 宛名印刷は、暑中見舞いや年賀状などを家庭用のインクジェットプリンターで印刷されている方も多いと思いますが、この1枚毎に可変する情報を簡単に印刷できることが、デジタル印刷ならではの大きなメリットの一つです。
この特性を利用すると、社内報等の特定の方への配布物に「名入れ」をすることも可能となります。テキストだけでなく、「表紙」や「記事の一部」を変更したものを少量づつ作成することも出来るので、部署毎や支店毎に内容を変えた冊子を指定数量づつ作成するということもデジタル印刷のメリットと言えるでしょう。
「無版」ということで「有版印刷」と比較して、データ入稿から印刷までの工程数が少ないこともあり、少数の印刷物では、短納期で対応する印刷会社が多くあります。 最短で、指定時間までの入稿で指定区域に、当日納品対応している印刷サービスなども出て来ています。
ここまでは、デジタル印刷のメリットばかりをお伝えして来ましたが、当然デジタル印刷のデメリットもありますし、 「有版」印刷ならではのメリットもあります。
・大量ロットの場合、時間がかかる
・大量ロットの場合、価格が割高
デジタル印刷のデメリットの一つは、印刷スピードです。
コピー方式のオンデマンド印刷では、使用出来る紙のサイズが最大でA3伸び程度までに限定されています。
仮にA4サイズの 物を 印刷する場合には、最大で2面しか同時に印刷することが出来ません。 オフセット印刷などの 「有版印刷」では、最大A1サイズまでの用紙に対応出来るので、同時に8面までの印刷が可能となります。これだけでも、単純に4倍の生産性の違いが有る訳ですが、さらに印刷スピードにも大よそ倍くらいの違いが有るので、ザッと 8倍近く生産性に開きが有ることになります。
また、 「有版印刷」の場合前述した様に制作の最低数量が決まって要るため、数百部までの一定数量までは単価が変わりませんが、最低数量を越えると単価が下がる傾向があります。
これに対してデジタル印刷機は1枚からの対応も可能で、数百部程度までは単価が押さえられる傾向にありますが、数量が増えてもあまり単価は下がりません。加工や仕様によって様々ですが、A4サイズで数百部程度まではデジタル印刷の方が安くなると言われています。数千・数万部必用な大量の印刷物を作製する場合は、 「有版印刷」を使用した方が費用を抑えて、短い納期で対応してもらうことが出来るということになります。
品質面でも、いくつかの違いがあります。
デジタル印刷機では、使用出来るインキやトナーが決まっているため、色の選択は限定されてきます。 蛍光色を再現できるものや、金・銀等を印刷できる特殊なデジタル印刷機もありますが、一般的なデジタル印刷機では、普通のカラー印刷で表現できる色の範囲に色の選択は限られてしまいます。
インキを使用して印刷する 「有版印刷」の場合は、様々なインキを使用することが出来るので、通常の4色カラーインクで印刷出来ない色でも、特色インキで再現することが出来、色の選択範囲は広くなります。
また、画像などを細かく表現する再現性もデジタル印刷機の方が低く、 「有版印刷」の様な精密な表現は出来ません。細かい説明は今回は省略させていただきますが、例えていうと、デジタル印刷機ではHD画質くらいの印刷は出来るが、4k以上の様な高精細な表現は 「有版印刷」のオフセット印刷などでしか出来ない、といったところです。
この様に、アナログ印刷機とデジタル印刷期には、それぞれのメリットとデメリットがあるので、 作成したい印刷物の仕様によって、使い分けるといいでしょう。
デジタルのメリットを生かした、社内報を検討してみては如何でしょう。
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