社内報のつくりかた
社内報の編集をご担当の皆さん、こんにちは。元・社史ライターのkumaです。
100ページ程度のコンパクトなものから、500ページにも及ぶ重厚長大なものまで、さまざまなタイプの社史のライティングを手がけるなかで、いつも痛烈に感じていたことがあります。
それは「ありがとう、社内報…!!」という感謝の念(ときどき涙)。
こちらの連載では、元・社史ライターとして社内報に深い敬意を抱く私kumaが、社内報の「資料的価値」に光を当てていきます。
社内報編集ご担当者の皆さんは、毎号、「いかに従業員の方々の心を惹きつけるか」を念頭に、紙面を作り上げていらっしゃることと思います。
ある時は、新しい企画やネタの“生みの苦しみ”に悶絶しながら。
またある時は、すっかり定番化した企画の“マンネリ感”に煩悶しながら…。
社内報は、会社の「今」を伝えるもの。(言うまでも無いことですが)読者は従業員です。しかし、今から10年後、20年後あるいは30年後、おそらくは皆さんの予期せぬところで、社内報は“熱烈な読者”を得ることになります。20XX年、あなたの会社が創業50年の節目を迎えるとします。その時、高い確率で制作されることになる、「社史」の編纂チームの面々が“熱烈な読者”の正体です。編纂チームのメンバーは、あなたの未来の後輩社員、そして(かつての私のような)社史ライターなど。
社史の原稿執筆に際しては、「公開(の許可がおりた)文書はすべて」活用します。そして、多種多様な文書のうち、マストアイテムとして大活躍するのが社内報です。
社内報の「資料的価値」が、ほかの文書よりも抜きん出ているところとして、私は次の2点を挙げたいと思います。
・(会社概況や社内の出来事が)よそいきではない“生”の言葉で語られている。
・毎号を通して見ていくと、当時の重要トピックが自然と分かってくる。
20XX年の人間が、数年ないし数十年前のリアルな会社概況を把握したいと考えた時、上記の点から、社内報から非常に多くの有益な情報を得ることができるのです。
「歴史的資料」として参照される(そしてとても感謝される)ということ。
社内報の企画に悩んだときや、既存コーナーの編集方針について悩んだとき、そんな少し先の未来を思い浮かべていただけると、新しい発見があるかもしれません。(あるといいな)
…というところを目指しながら、次回以降、恒例の企画としてお馴染みのアノ企画について、「資料的価値」としての観点から掘り下げていきたいと思います。
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<蛇足のコーナー:社史を編纂するということ>
社史は、企業が歩んできたかけがえのない足跡を、正確な形で永く遺すために編まれるものです。未来の経営幹部や社員に、教訓や指針を示すツールとして用いられるだけでなく、経済学者やその業界の研究者に、一次資料として参照されたりもします。
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