社内報のつくりかた
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こんにちは。ディレクターのnocoです。
編集記事作りの難関のひとつは、取材対象者探し(選定)と取材依頼だと思います。机上の企画に現実の中身を付けていく大切な段階です。
雑誌の読者モデルや読者自身の投稿・応募による掲載の場合は、本人が「載りたい」と希望しているので取材の依頼や対応もスムーズです。でも、私が作っていた媒体では、企画に合わせて取材対象者を探し、協力をお願いすることがほとんどでした。皆さんが作っている社内報でも同じかと思います。
同じ会社の社員が対象という範囲の違いはありますが、必ずしも皆が「載りたい」と思っているわけではない点では同じです。「載ることが恥ずかしい」と思う人もいれば、「取材や原稿の対応が面倒」だと思う人もいるでしょう。私は、そんな人たちに「協力してよかった、載ってよかった」と思ってもらえるような対応と記事づくりを心がけていました。今回は、そんな心がけの一例をご紹介します。
取材依頼では、どんな媒体に、どれ位のスペースで、どんな写真で、どんな紹介のされ方で自分が載るのか、できるだけ具体的にわかるように説明します。
例えば、
・レギュラー(連載)企画であれば過去の誌面イメージを付ける
・企画意図と協力してもらうことが読者の役に立つということをきちんと伝える
・お願いしたい内容を漏らさず提示する
・スケジュールを明示する(対応が発生するタイミングやボリュームがわかるよう)
・取材日程や原稿回収日などは極力希望に合わせ、余裕を持って設定する
取材の翌日に御礼のメールを送ったり、原稿が提出されたら「素敵なエピソードにこちらも胸が熱くなりました!」と感想を伝えるなど、忙しい中時間を割いて協力してくれている感謝を折に触れ表現し、「載ることが楽しみ」になるよう気持ちをアゲていくような対応を心がけます。
初めは乗り気でなかったとしても、いざ誌面になってくると、自分が語った内容が「これで良かったのか」と気になってくるものです。「いい感じで載せてください」と取材の時に軽いノリで言っていたとしても、原稿確認はしっかり行いましょう。また、制作過程で構成など変更した部分があれば、それについてもきちんと補足をしておきます。後で「こんな風に載るなんて聞いてない」「イメージと違う」などとならないように、ここでしっかり押さえておきましょう。
結局は人と人とのコミュニケーションです。自分が「原稿書きや取材は面倒なものだ」と思ってお願いをしていると、相手にも伝わると思います。「この企画は意味がある。これに載ることは相手の仕事にも生きる」と思って進めれば、それはポジティブに働くはずです。自分の立てた企画に自信を持ってください。
私自身、取材をお願いする時は必要以上に恐縮してしまっていたのですが、取材対象者からもらった言葉をきっかけに意識が変わりました。「仕事をしている姿の写真なんて撮らないから、いい記念になったし、家族も喜んでいた。インタビューが気持ちを新たにするきっかけになった」と御礼を言われ、読者のために作っている記事が、取材対象者のためになることもできるのだ、と気づいたのです。
確かに、学生時代の写真と比べ、仕事中の写真なんてそうそう撮らないですよね。「自分がどんな仕事をしているか」ということが残せる記事は、人生の軌跡を表す貴重な存在なのではないでしょうか。
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