社内報のつくりかた
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4月は季節としてのイベントが多いことはもちろん、新卒社員が入ってきたり人事異動があったりと、何かとニュースの多い時期です。社内報へ載せるべきネタも豊富ですが、毎年同じような話題が上がる中、制作担当者はどのような切り口で紹介すればより多くの人に読んでもらえるか、日々悩みが尽きないことでしょう。
今回は4月に社内報のネタとしてよく取り上げられるイベントや、つい読みたくなってしまうようなユニークなコンテンツなどをご紹介します。
4月は新年度ならではの話題が豊富です。社内報のネタとして欠かせないものに、経営陣の変更のお知らせや新入社員の紹介があります。
M&Aや世代交代などでの新社長の就任のお知らせや新社長からの挨拶がある場合、見開きで特集するとよいでしょう。会社のトップが変われば経営方針や業務内容の変更がある可能性も出てくるため、従業員にとってはビッグニュースです。とはいえ、そうそう毎年あることでもないので、社内報では大きく取り上げてみましょう。
ほとんどの企業で毎年恒例になっている新卒採用の新人社員紹介。逆にいえば何かしら目新しさや読んでみたいと思わせるアイディアがなければ、マンネリ化しやすいコーナーでもあります。特に毎年多くの新卒者を採用している大手企業では、なかなか全体に目を通してもらうのは難しいものです。ただの情報一覧ではなく、新卒者に社内報用のアンケートを取るなど工夫してみましょう。
他にも人事異動で新しい部署に異動した従業員の紹介や自社の新サービス開始のお知らせ、新年度の抱負や入社式の様子など、取り上げることのできるネタは山のようにあります。社風や社内報のタイプに合わせつつ、必要な情報を満遍なく紹介していくことが重要です。
新卒社員紹介は毎年、4月の社内報の最大の目玉になります。新人を迎える先輩社員たちにとっても同期として長い付き合いをしていく新卒社員同士にとっても、これから一緒に働く相手のことを知っておきたいと思うのは当たり前です。
より目を引く紹介にするためには、それぞれの志望動機や会社でやってみたいことなどを含めるのが定番です。紙幅が許すのであれば本人の手書き自己紹介を写真とともに載せると印象に残りやすくなります。配属先の上司や先輩により早く顔を覚えてもらうことにもつながり、編集の手間も省けるので一石二鳥です。一見仕事には関係なさそうな出身地や特技、マイブームや好きな食べ物などの情報も会話のきっかけを作るのに役立ちます。有名企業の中には「自分をワンピースのキャラに例えると?」「生まれ変わったら何の動物になりたい?」といったような、一風変わった自己紹介を盛り込むところもあるようです。オリエンテーションのときや内定者パーティのときなどに用紙を配り、社内報に載せるための自己紹介を各自に書いてもらうなど事前に準備をしておくとスムーズに作成に移ることができます。
若者とのコミュニケーションの取り方に戸惑う管理職、右も左も分からない初めての社会に不安を感じる新卒社員、どちらも少しでも情報が欲しいと思っています。社内報の担当者が双方の手助けになるようなユニークでかつ新人の人となりがわかりやすい紹介ページを作ることで、少しでも不安を取り除く手助けになるのではないでしょうか。
4月1日はエイプリルフールです。顧客向けにCMで嘘ニュースを流したり、1日公式サイトジャックなどユーモアのある演出でファンサービスを行ったりする企業も増えています。エイプリルフールイベントをやるためには立案から実行までそれなりの工数がかかりますが、うまくいけば企業の知名度やイメージをグッと引き上げることができます。
社内報ではその企画の舞台裏の様子を発表したり、実際のお客様の声や反応を載せたりすると読んでもらいやすくなるでしょう。もし自社で大々的にそういったキャンペーンをしていない場合は、社内報で内輪向け企画をやってみるのも選択肢の一つです。いくらかページを割いて偽情報やネタ広告を紹介してみる、見つけた人だけがクスリと笑えるさりげない間違い探しのような特別版を作成するなども面白いかもしれません。年に一度のお祭りのようなものなので、せっかくなら楽しんでもらえる企画を考えてみてはいかがでしょうか。
4月といえば、多くの地域で桜が満開となる季節です。4月の社内報発行後にお花見イベントを予定しているのであれば、日程や集合場所、各担当者の告知という形を取るのも良いでしょう。特に新入社員向けに、場所取りのコツや当日の天気予報などコラム的な内容を付加することもできます。先輩たちの経験談やアドバイスを載せてみるというのも新卒社員にとっては役に立つアイディアです。
社内報発行が4月下旬であるなど、既にお花見を実施した後の場合はお花見をしたときの写真を掲載したり、どのような時間を過ごせたのかをまとめたりすることでも立派な4月ネタになります。あまり個人の名誉を損ない過ぎないよう注意する必要はありますが、無礼講の席での余興大賞や飲み比べ大会の結果など、後で振り返って笑いのネタにできるような写真があると思い出にもなるものです。
4月は新年度を迎える時期であるため、社内報のリニューアルに最も適していると言えます。社内報のリニューアルを検討する場合、考えなくてはならないポイントは以下の2つです。
#読者が必要と思う情報、読みたい情報を提供できているか
社内報の主な読者は自社の従業員です。社内でどんなことが起きているのか、読んで役に立つ情報やイベント告知など現在の内容が想定読者の読みたいものに沿っているかを調査する必要があります。また、「こんな新コーナーが欲しい」「こんなことを知りたい」など社内報に関する要望アンケートを取り、日々の業務に役立つ情報を提供できるよう努めましょう。
#表紙や台割り、用紙などのリニューアル
デザイン変更を考える際には、まず表紙・台割り・本文のフォントやデザインなどどこを変更したいか明確にする必要があります。編集者は過去数年分のバックナンバーに囲まれて日々過ごしているため、どうしてもいかに前のものと違いを出せるかなどにこだわりがちです。最終決定を出す前にその変更は読者にとって読みやすいか、読者である一般社員の目線に立って考えてみましょう。
社内報の主役は編集者ではなく、読み手である従業員です。デザインや内容をリニューアルするときに一番重要視するべき基準は、変えることで読者の満足度が高まるかどうか。ただ慣習として作り続けるための社内報では意味がありません。積極的に読まれ、活用される社内報を目指して従業員の意見を取り入れたアップデートをしていきましょう。
エイプリルフールや花見大会などイベントの多い4月ですが、新年度となる月だからこそ取り上げられるネタは数多くあります。これから仲間となる新卒社員の紹介や人事異動による顔ぶれの変更など業務に必要な内容も多い分、普段よりさらに注目度の高い記事が多くなるはずです。エイプリルフールやお花見など、肩の力を抜くところは抜いて楽しみながら読んでもらえるよううまくバランスを調整しましょう。
新入社員向けコーナーや特定の成果を上げた従業員のピックアップなど特定層を意識したコラムから全社員へ向けた告知事項まで、社内報の担う役割は幅広いです。月ごと、ページごとにどんな企画なら読者が興味を引かれるか、今焦点を当てるべきことは何かを日々考えながら4月のネタを取り上げていきましょう。
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