社内報のつくりかた
この記事を読んでいる方は、恐らく、社内広報担当になった・社内報を制作することになったという方も多いでしょう。さらに初めての制作ともなれば不安なことももちろん多いでしょう。
そこでこの記事では、社内広報の重要性について詳しく解説していきます。加えて、この内容は、社内広報を担当する人であれば知っておくべき内容となっています。これからの広報活動に向けてしっかりと、社内広報に必要なこと、さらには、メリットなどを学びましょう。
社内広報とは、社内報を始め、イントラサイト・公式文書・部内回覧・メールなどの社内メディアすべてのことを指します。加えて、社内広報は企業・経営陣が伝えたい情報を従業員に広めることも目的としています。
一方で、その目的については正しく理解していない人もいるでしょう。社内報は、情報を伝えることによって従業員に何らかの感情の変化を生み出して行動を促すのが目的のものです。つまり、その情報を受け取った人が、情報を受け取った結果、どう行動して欲しいのか、どのように変わって欲しいのかを促すためのもと言えます。
まずは、重要な理由ですが、マスメディアの時代から、SNSの時代になったため、社内の風紀を守る目的があります。具体的には、社内の不適切な行為が画像とともに一瞬で拡散されることを防ぐことがあります。加えて、価値観の変化と多様な働き方による人材マネジメントが複雑になっていることがあります。そのため、しっかり社内で共通認識を持つためにも、社内広報が活用されています。さらには、社内広報を含めた社内全体のブランディングは、働く従業員から始めることが重要になってきていることが挙げられます。社内の看板は社員自身が守ることも重要です。
そのため、社内広報でしっかりと社員の自覚を促す効果も期待できます。加えて、自社らしさを年々受け継いで従業員を育てることもできます。社内広報がその企業の歴史を語るうえでも必要不可欠なものとしての役割も果たすでしょう。さらに、社内広報では、企業のトップからのメッセージを伝えることもできます。これにより、普段はコミュニケーションを図ることのできない、社長からのメッセージも伝えられることに繋がり、社員のモチベーションアップなどの好影響が期待できます。
最後に、各部門からの連絡事項を社内で共有することもできます。普段は、話をかわすことない多部署とも、社内広報でお互い感じていることなどを活字として伝えることができます。普段時間が合わないような業種だと、より一層効果的だとも言えるでしょう。
社内広報で情報を伝えるメリットが4つあります。
1つには、社内コミュニケーションの活性化が期待できます。つまり、社内での噂や不確かな情報の蔓延を防止できます。普段は会話をすることの無い人同士だと、どのような性格なのか、同じ部署の人からはどう思われている人かを知ることはできません。一方で、そのような情報を社内広報でまとめることで、他部署の人とのコミュニケーションを活発にすることができます。ひいては、社内全体のコミュニケーションの活発化にも繋がります。全従業員の気持ちを一体化させ、事業を前に進めていくためには、全体のコミュニケーションの円滑化は不可欠です。そこで、上手に社内広報を活用し、従業員の士気を高め、ビジョンや理念を共有しましょう。
2つめに、企業理念や企業のブランドイメージを共有することができ、環境風土を醸成できる点です。具体的には、ブランディングの土台づくりとも言えるでしょう。自分たちが目指すべき姿を改めて全社員で共有することで、社内全体のブランディングを確立することができます。
3つめには、福利厚生を紹介した場合に、利用率の向上に繋がる点が挙げられます。特に普段の業務が忙しい場合は、福利厚生など、会社の制度についても見落としがちです。しかし、社内広報として、全社員に伝えることで、福利厚生について再認識する時間にすることができます。加えて、周りの社員からも情報を知らせてもらう機会にもなるので、結果的に利用率の向上に繋がります。
そして最後4つめに、新入社員を紹介した場合に、新入社員が他の従業員とコミュニケーションを取りやすくなり、離職率の低下に繋がることがあります。やはり、新入社員は入社してすぐに、全社員の名前を覚えることもできませんし、全員に挨拶することはできません。全国的に支社を抱えている企業であれば尚更です。そこで、社内広報を利用し、普段は会うことのできない社員に、新入社員の紹介をすることで、働きやすい環境の整備が可能になります。
社内広報で伝えるべき内容は、1つには、経営陣からのメッセージがあります。前述のように、普段は会うことの出来ない経営陣からのメッセージを社内広報に掲載することで、社内のコンセンサスが取れるだけではなく、社員同士の親近感も湧き、貢献への意欲が高まる効果が期待できます。
2つめには、業界や社内のニュースです。これも他業種を意識したり、自分たちの会社が置かれている状況を理解したりするのに役立つため、日頃の業務へのモチベーションを高める効果が期待できます。さらには、季節のイベント・社内イベント・従業員の紹介アンケートの実施・アンケート結果の発表も効果的です。これらは、社内の雰囲気の向上に繋がるだけでなく、社内広報を楽しみにしてくれる従業員も増やすことができるので、継続的な増刊に効果的です。
そして、番外編としては、プレゼント企画もあります。毎回ではなく、定期的にどこかのタイミングで社内広報にもプレゼントの当選発表などをつけることで閲覧数も増えたり、社員同士のコミュニケーションが増加したりすることにも繋がるでしょう。
社内広報には、前述以外の効果的な方法もあります。
まず1つめに、WEB社内報の発行です。紙のイメージがある社内報ですが、WEBで発行することで、支社にいる社員にも送料はかからず見てもらうことができます。さらには、産休や育休中の社員にも見てもらうことができるので、場所を選ばず、社員全員が共有できるメリットがあります。
2つめに、イントラサイトや社内SNSで情報を共有することができる点です。社員個人のSNSからも会社のSNSにアクセスすることで簡単に社内の情報を共有できるメリットがあります。
3つめに、経営層と従業員層の対話です。現場の社員の意見を聞くことができる貴重な場として社内広報が活用できます。
4つめには、全社経営方針発表会で発表すること、さらには、期初部門方針発表会で発表する。そして、目的別発表大会で発表することです。これらは、会社のビジョンや理念などを全社で共有化するために適しています。部門の各代表者が全ての部門の社員に対して自分の言葉で説明してみましょう。それにより、経営トップの考え方などが、しっかりと従業員まで伝わっていきます。
社内広報を通して社内コミュニケーションの活性化をすることができれば、従業員に働きやすい会社だと思ってもらいやすくなります。そして、それによって離職率が低下したり、生産性が上がったりする効果が期待できます。社内広報のメリットを活かすためにも、従業員のモチベーションが向上するような社内広報を作っていくことが重要です。社内のモチベーション低下に悩んでいる企業は、ぜひ一度社内広報の発行を検討してみてはいかがでしょうか。
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