社内報のつくりかた
目次
新入社員で最初に困るのは自己紹介を書くことです。なかなか自分の力だけでは内容を思いつくことができません。そんなとき、テンプレートがあれば自己紹介で書くことに悩まずに済みます。自分をより知ってもらいたい、早く会社に馴染みたいという人は、自己紹介の内容を少し工夫するだけで社内と人とコミュニケーションを取ることができます。ここでは、自己紹介に必要なテンプレートと会話につながりやすくなる工夫を紹介します。
社内報の企画の中でも自己紹介の記事は比較的読まれやすいです。
なぜなら、既存の社員が新入社員に「どんな人が入社してきたのだろう」と興味を持ち、目を通したくなるからです。自己紹介をしておくことで、どんな人かある程度把握することができます。ですから、自己紹介は簡素に書くのではなく、文面からどんな人か伝わるように書く必要があるのです。
社内報の自己紹介の役割は3つあります。
1つ目は社内コミュニケーションを活性化させるためです。終身雇用制度が薄れ、キャリアアップや働き方の多様化で転職することが当たり前の時代になりました。社員が中途入社という人も珍しくありません。社員の入れ替わりがある中で、コミュニケーションが不足していると帰属意識が薄れ離職につながる可能性があります。とくに、新入社員の場合は打ち解けるのに時間がかかる人も多いです。社内コミュニケーションが少なければ社員が離職する可能性も高くなります。そういったことを防ぐためにも、社内コミュニケーションの活性化が必要なのです。
2つ目は新入社員に会社の一員となることを実感してもらうためです。自己紹介をすることで、既存の社員に声をかけてもらえることがあります。そうすることで、少しずつ社内のコミュニケーションが広がり、会社の一員になったと実感することができます。
3つ目は自己紹介をすることで、新入社員のやる気をアピールする場になることです。スキルや得意なこと、今後何をしていきたいのかを書いておくことで、仕事を割り振られることもあります。
自己紹介は自分で考えるものと思っている人も多いのではないでしょうか。
自分の思いを伝えるためには、自分の言葉で発信した方が想いは伝わりやすくなります。しかし、自己紹介が苦手な人やどんな風に書いたらいいのかわからないという人もいるでしょう。そういった場合はテンプレートを参考にすることで解決できます。もちろん、テンプレートのまま書くと自分の言葉ではないので、内容がありきたりなものになってしまい、想いが相手に伝わりません。テンプレートを自分なりにアレンジすることで、オリジナルに変化します。
新入社員が自己紹介を書くときに困ったら、利用できるテンプレートを紹介します。テンプレートは社風に合わせていくつか用意しておくことで、会社に会ったオリジナルのテンプレートを作ることができます。
基本的なテンプレート
テンプレート1
「○○部に配属になりました○○(氏名)です。学生時代は○○科を専攻していました」
配属先、氏名、学生時代の専攻を伝えることです。最低限の情報ではありますが、専攻している学科が珍しいものであれば会話のきっかけになりますし、出身大学を話すことで先輩や後輩が会社にいるかもしれません。
テンプレート2
「○○部に配属になりました○○(氏名)です。前職では○○(職種・役職)を担当していました」
前職で担当していた仕事を伝えることです。たとえば、営業職で入社した人が前職ではシステムエンジニアの人であれば、エンジニアのこともわかる営業として仕事を振られる可能性があります。仕事の幅も広がります。
テンプレート3
「趣味は○○です。一緒に○○(趣味)ができる仲間を作りたいので、ぜひ気軽に声をかけてください」
趣味を紹介することです。たとえば、フットサルが趣味の人であれば、会社のメンバーで週末フットサルをすることで急速に仲良くなることもあります。
テンプレート4
「仕事に精一杯取り組みますので、指導をよろしくお願いします」
仕事に対しての意気込みを話すことです。これだけでは足りないので補足が必要ではありますが、本当に何を書けばいいのかわからないという人にはこの1文があるだけで印象が変わります。
テンプレート5
「最初のうちは失敗が多く、ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」
割と見かける文章ですが、謙遜している内容なので相手が不快に思うことはありません。
こうしてテンプレートを利用することで、何を書けばいいということはなくなります。自分なりの言葉をプラスするだけでオリジナルに変化するので、新入社員で自己紹介の書き方に悩んでいる人がいればテンプレートを教えてあげましょう。
自己紹介に盛り込むべき内容は、全部で4つあります。最低限この4つを入れおくことで、会話のきっかけにつながるでしょう。
1つ目は氏名、配属先です。
氏名、配属先なんて書くのは当たり前ではないかと思う人も多いのですが、中には氏名をフルネームではなく、名字だけ書く人もいます。よくいる名字だった場合、どんな人なのか男性か女性かもわかりません。氏名はフルネームで書くことを伝えましょう。
2つ目は学生時代の経験や前職を書くことです。
出身大学や専攻していた学科を書くことで、先輩や後輩が社内にいるかもしれません。同じ大学の人がいれば会話もしやすくなるでしょう。ほかにも、前職を伝えることで経験を買われ仕事に活かす場面がでてくることも考えられます。
3つ目は今後の意気込みや抱負です。
大きく語る必要はありませんが、どんなことをしていきたいのかを書きましょう。
4つ目は締めの挨拶です。
たとえば「1日でも早く即戦力になれるようがんばりますのでご指導のほど、宜しくお願いします」と文末を締めることでやる気もアピールすることができます。
自己紹介で盛り込むべき4つの項目をお伝えしましたが、それだけでは自分を知ってもらうには情報が少なすぎます。話題のきっかけにもなる話を自己紹介に盛り込むことで会社にも早く馴染むことができます。
例えば、苦手なことや自分の外見について盛り込むのも1つの方法です。自分の弱い部分を見せることでこんな一面があるのか、と相手の興味を引きつけることができます。外見についてもチャームポイントを伝えると覚えてもらいやすくなります。
趣味や今熱中しているものについて盛り込むのもいいでしょう。アウトドアが好きな人であれば、社内のアウトドア好きと意気投合して休日に一緒に出掛けることもあるかもしれません。ほかにも、故郷や出身地の特徴について盛り込むと意外と興味を持ってくれます。同郷の人であれば地元の話で盛り上がりますし、そうでない人でも方言や郷土料理を話すことでコミュニケーションを取るきっかけにつながります。
人によっては盛り込むのがむずかしいかもしれませんが、ギャップや家族ネタを話すのも効果的です。色白で一見病弱そうに見えても、体を動かすことが大好きというギャップのある話をすれば会話のきっかけになります。家族ネタも結婚して子供がいる人であれば、子供の話をすることで、子持ち世代の社員と話が盛り上がるかもしれません。
自己紹介でテンプレートや盛り込むネタを紹介してきましたが、自己紹介で一番大切なことは謙虚な姿勢を保つことが重要です。書き方1つで受け取る側の印象が変わります。書いた本人はそのつもりがなくても誤解を与える表現をしてしまい「常識がない」といったような悪印象を他の社員に与えることも考えられます。
そういったことが起こらないよう、社内報担当者は自己紹介をそのまま掲載しても問題ないか事前によくチェックしましょう。表現に問題があればアドバイスをして書き直してもらうことも大切です。
自己紹介を最初から考えるのは意外と大変です。自己紹介に悩んだときはテンプレートや紹介したネタを参考に自分なりの言葉で書くことでオリジナルになります。社内報担当者は新人社員に的確なアドバイスができるよう、最低限必要な自己紹介のポイントを押さえておきましょう。
新着記事
Web社内報とは?媒体を紙からWEBへ切り替えるメリットについて
Web社内報とは?媒体を紙からWEBへ切り替えるメリット...
社内報で動画を活用するメリットとは?「活字離れ」社員にも共感を生む方法
社内報で動画を活用するメリットとは?「活字離れ」社員にも...
無料でお役立ちフォーマットがDL!「社内報のきほん by glassy株式会社」
無料でお役立ちフォーマットがDL!「社内報のきほん by...
メディア型とSNS型。あなたの会社に合うコミュニケーションツールはどっち?
メディア型とSNS型。あなたの会社に合うコミュニケーショ...