社内報のつくりかた
今年最後の“個人的”重大ニュース「一番好きだった居酒屋が閉店してしまう」で落ち込んでいるnocoです。
そのお店は、高齢の女性2人で切り盛りしている、古~い居酒屋です。駅から少し離れていて、夜は人通りも少なく、お店を出す条件としてはあまり恵まれてはいない場所にあります。それでも、親子2代75年もの間、たくさんのファンに愛され続けてきました。
たまたま1ヵ月前に、店内にひっそりと掲示してある貼り紙で閉店を知ったのですが、閉店の貼り紙をして以降、次々と予約でいっぱいになってしまい、ついにはもう最終日まで埋まってしまったとのことです。
幸運なことに、まだ予約できる日があるタイミングで連絡をした私は、先日、最後の晩餐を楽しんできました。お店にいる間も、予約と思われる電話に「すみません、もう最終日までいっぱいなんですよ」と何度か答えているのを耳にしながら、あらためてさみしさを感じました。
でも、さすがだなーと感心したのは、店主のおふたりはいつも通り、ただ黙々と注文された料理をいつも通りの最高の味で提供していたことです。湿っぽい雰囲気になったり大げさな挨拶をしたりは一切せず、今まで通りの「いつもの美味しい時間」を提供してくれたのです。
このお店が、こんなにも長く愛されてきた理由を考えると、シンプルに
ひたすら丁寧に「期待通り」のものを作り提供する
ということを貫いてきた結果だと思います。
このお店は一般的なお店と比べるとメニューが少なく、その時の旬な良い素材を使った料理が中心です。時には、その時期の旬でも「質が良くなかった」という理由でメニューから外したり、仕入れ業者の質が落ちたら替えたりということをして、提供するものが「期待通りの美味しさ」になるよう徹底していました。(でも、「わたしたちはこだわってます!」と仰々しくアピールするわけではなく、裏で地道にやっている)
当たり前で基本的なことなのですが、75年もの間これを続けるのは、意外と難しいと思います。食材の市場の影響、お店周辺の環境の変化、食べ物の流行や志向の変化など、方針がブレそうになるようなこともたくさんあったと思います。
でも、きちんと貫き通したからこそ、多くのファンを魅了するお店になったのです。
世に出す商品やサービス、施設や場所、事業や会社など…一瞬のためだけに作られるものはそんなにないと思います。皆、「長く愛される」「長く続く」ようにと思いを込めて作っているはずです。
社内報も同じですよね?
「長く社員に愛される社内報にしたい」と担当者の皆さんは、思っているはずです。
では、その社内報は「社員が期待する(読みたいと思う)」ものになっているでしょうか。
ネタの鮮度がイマイチだと知りつつ載せていませんか?
デザインの質が落ちていると感じつつ、今までの付き合いという「なんとなく」や切り替える手間を理由に、仕上がりが不満な制作会社に発注し続けていませんか?
大胆なリニューアルを度々する必要はないと思います。社員の「読みたい(期待)」をきちんと汲み取り、それに応えていく。常に社員に寄り添い、「これを読めばこういうことがわかる」「こういう気持ちになれる」というものを作り続けていく。そのために、丁寧に手を尽くすということが大事なのではないでしょうか。
とても地道なことですが、一番難しいことかもしれません。
私も、さまざまなものを作るお手伝いをしている身として、今一度、気を引き締めたいと思います。
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