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社内報のつくりかた

おかしな繁忙期と大切な宝物

おかしな繁忙期と大切な宝物

この執筆もきたる12月で終了になる。
今まで書いてきたことは、自分が経験してきた、嘘・偽りのない本当のハナシを紹介してきたつもりだ。
今回を含めて残り2回。ひとりで長年そこそこな感じでこの仕事ができているのは、 やっぱり社員の協力があってのこと。今回はそんな話をしたい。

ひとり社内報担当は、どうしても協力者が必要な場合が多々ある。
例えば、自分で持っている情報だけでは不十分なとき、新たな施策のキーマンを探すとき、掲載の可否をもらうときなど、さまざまな場面で誰かの協力があって記事ができあがる。
なんやかんやと理由をつけて、社内でコミュニケーションの時間を作ることも、協力者を増やす秘訣なわけで、社員と私とで「持ちつ持たれつ」やっているというのが、長年やっていて強く感じていることだ。
もちろん逆もあり、社員から協力要請があれば、できうる範囲で力になれるように心がけることも忘れてはいけない。それゆえに、私の繁忙期は突然やってくるし、意外とタフなものも多い。

まずは画像の制作・加工とhtml化。これらの作業依頼は意外と多い。
社内ポータルを始め、社員が扱っているサイトは山ほどあり、あまり大きな声では言えないが、お客さまに提供するサイトに必要な作業を依頼されることもある。近年こうしたことは、どこの企業でも外注せずに内製で処理することが当たり前になってきた。
やれボタンを10個だ、やれ罫線を数パターン、やれ縮小加工だ、やれデザイン加工だ、やれコーディングだと、社員お抱えのWeb制作会社のような状態になっているのが現状。もちろん、どれも時間の許される範囲での作業と決めている。

一連の流れは全てメールでなされ、いろいろとやり取りしていく。こうした中でコミュニケーションが生まれ、依頼者の部署に関する情報が入りやすくなるのだ。もろもろの制作作業は確かに面倒だし、中には細かな依頼もある。でも、こういった営みもとても大切なことだと、長年やっていて今さらながらに思う。

個人の顔写真の撮影依頼も、意外と多い。
いつも一眼レフを片手に、社内をうろついている姿を見られているせいか、いつの間にか全社のカメラマンという勝手な位置づけになってしまっているのが理由かもしれない。
正直、そんなに撮影が上手いわけではないが、笑顔を撮影することなら誰にも負けない自信がある。

写真の用途は人それぞれだが、仕事で必要なものはもちろん、プライベートでどうしても必要、とお願いされることがある。こういった場合も時間の許す範囲で、こっそりと対応をしている。実を言うと、プライベートでのお願いのほうが、私にとっては重要なのだ。
「差支えない範囲で、何に使うの?」と、すっとぼけてお約束の質問をするようにしている。これは、撮影依頼者の会社の顔以外も知ることができるチャンスなわけで、実際プライベートの話になると積極的にしてくる人が殆どだ。それは趣味だったり、家族の話だったり、また社会貢献だったりと、人それぞれ。そういった会社外での顔を知ることで、お互いのプライベートの話をする機会も増え、これまた私にとっては、大切な情報源となる人たちになる。

相手の気分にもよるが、変顔の写真も数枚撮らせてもらうと、あとで楽しい話題作りにもなり、コミュニケーションツールとしても大活躍する。しかし彼らは全くその辺のことは意識せず私に接しているのは確かなので、こういった営みをこっそりと持続していくことも、とても重要だと考えている。

また、忘年会・送別会シーズンには、異常なまでに忙しくなるのもこの仕事。
今、私の相棒の一眼レフは2代目だ。1代目は、シャッターが下りなくなるまで撮影してくれた働き者。初代の一眼レフということもあり、とても愛着があり、別れるのが寂しかったが、こればかりはしょうがない。
つまり何が言いたいかというと、私がこの仕事をし始めてから撮影した写真の枚数は、なんと12万枚以上。大きなイベントがあれば、一度に1000枚近く撮影するし、顔写真が1枚だけ必要な場合でも、最低10枚くらいは記録するようにしている。
そのことを社員は知っている。それに関連してくるのが、どこの部署でも行う忘年会や送別会。そのイベントには何かしらの楽しい企画も準備するので、そこには私が撮りためた写真が登場する機会も多い。
しかしだ、12万枚以上の写真の中から、「〇〇さんの写真を全部ください」などと言われたら、ちょっとだけ気が遠くなるのも事実。探すのだけで膨大な時間を費やすことになるのだが、これも社員のためと思い、腹をくくって探すことにしている。この作業は、私の記憶だけが頼りだ。誰をいつどんなシーンで撮影したか、実は意外と覚えていたりする。

本来なら依頼者に「写真は、自由に探していいよ」と言うべきなのかもしれないが、やはり写真も個人情報。これらが入っているフォルダを一般開放するわけにもいかず、悩ましいところ。
いたずらに、誰かが勝手に写真をweb公開などしてしまうと、立派なインシデントになるわけで、やはりこの個人情報はずっと私が守らなくてはいけないものの一つなのだ。
そして、各部での企画が成功したら、必ず連絡が来るし、感謝の言葉もちょっとはもらえたり、コミュニケーションの時間が増えたりと、気分は悪くない。
こうして、今までに撮りためた社員の顔という「会社の記録」は、この会社で私しか持っていない、大切な宝物。

この仕事もあと何年やるかは未定だが、やっている間は今までと同様に遠慮することなく、積極的に会社の顔を撮影していくスタンスは変えないつもりだ。

「写真撮影は、度胸が必要なので苦手」という人もたくさんいることだろう。
でも自分のペースで構わないので、この宝物を少しずつためていってほしいと強く願っている。自分の代が終わっても、会社の大切な記録として残っていくことは間違いないのだから。

 

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