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社内報のつくりかた

それでも、続ける

2021.06.07

2017.12.21

早いもので、今回の執筆で最後になる。
最初はどうなることやら、自分でも見当がつかなかったが、 glassy 株式会社のスタッフの皆さまが、1年間この場と機会を与えてくださったことに、まずはお礼を申し上げたい。
そしてどこの誰だか分からない上に、いきなりこのサイトに飛び込んできた、アクの強そうな社内報担当の、自由すぎる執筆を読んでくださった読者の皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。少しは解決に繋がるところがあっただろうか。
今さらながら、もう少し刺激的に、いや過激(笑)に書いておけばよかったと、反省する面も多くある。

「悩んでいるよりも、まず動く」を基本に、何かを解決したり、ひも解いたりするヒントになればと思って1年間続けてきた。
私が実行していることは、あくまでも私独自のやり方で、読者の皆さまが思い描く方法・手法からかけ離れている部分も多々あったことだろう。それは理解しているし、皆が皆同じ手法でうまくいくとは限らないのが社内報制作なのだと強く感じている。この仕事にはマニュアルが存在しそうで、実は存在しない。その理由はシンプルで複雑。人間相手の仕事であるがゆえに、「人間関係を構築する」ことが、仕事の大半を占めているから、と個人的には考えている。

しかし、悲しくも表面上は、けっしてそうは見えないのもこの仕事だ。
はたからは、社内報担当は売上のノルマもない、営業もしていない、サービス企画もしていない、システム構築もしていない、お客さまサポートもしていない、お金の管理もしていないなど、ないないづくしの仕事で、お給料をもらっていると見られている。ゆえに、社内報担当の苦労は、十分に分かっているつもりだし、私自身どうしたら社会や会社に貢献できるのか、という課題を毎日のように突き付けられている。でも、もがいてでもやるしかないのが、担当者の宿命だとも思う。

前述したように「人間関係を構築」するということは、人によっては得意・不得意があるジャンルだし、どんな手法を使うか、また構築にかかる時間も人それぞれ。しかしこれを構築しないことには、仕事が始まらない。そこで大切になってくるのが「コミュニケーション能力」。
これは格好の良い言葉にも関わらず、少しモヤモヤしたものがあり、私にとってはちょっとしたバズワード。コミュニケーションが得意な人はいいが、不得意な人には恐ろしい言葉にも聞こえてくるだろう。

「コミュニケーション」には色々なカタチがあり、そのカタチが見えにくいものもたくさんある。しかもとても奥深く、多くの研究者によりさまざまな解釈・定義がなされている。しかし、それらの解説は少し複雑で色々な要素が絡み合っているものもあり、私たちはそれを漠然と理解し、そして、ワードがひとり歩きをして、生活に溶け込んでいるものではないかと感じている。
社内の会議でも「コミュニケーション能力を発揮して…」などと、よく耳にするが、言われたほうは、「具体的には、どんな手法でその能力を発揮するの?」と、突っ込みを入れたくなるし、私の解釈としては「コミュニケーションの解釈や手法・手段は、個々で勝手に考えて実践して、最終的にうまくやってくれ」となる。言った側はいいけど、言われた側は、即行動には移しにくいオーダーだ。

しかし、社内報担当である以上、会社を代表するコミュニケーターにならなくては、人間関係の構築はもちろん、情報も全く入らず商売あがったりだ。 私が思うコミュニケーターとは、単なる「メッセージの伝達者」ではなく、少しばかりホスピタリティが高めの会社の一員。イメージ的には、相手の心に寄り添い、何かのときには力になれる存在、と言ったほうが近いかもしれない。しかし気をつけなければいけないのは、ホスピタリティがあまりにも高すぎて、押し付けがましい存在になってしまうこと。あくまでも相手が必要としているタイミングで、力になるのがコミュニケーターになる第一歩だと思う。

この第一歩を踏み出すためにはどうするか。私の場合は、人の話をよく聞いて、いったん全部受け入れて、必ず共感するように努めている。口だけの同情や共感だけでは、うわべだけのモノとして簡単に伝わってしまうので、相手の喜怒哀楽という感情も一緒に共有をするように心がけている。つまり、真に相手の気持ちを理解しなくては心から共鳴・共感できないし表情にも表れない。そして何より、自分が相手に対して興味を持つこと。そうすることで、相手はきっと話をすることが楽しくなってきて、もっとこの人と話がしたいし相談もしたい、となるだろう。
こうした営みを継続し、相手を理解した上で、何を求めているのかを引き出し、可能な範囲で具現化に向けて協力をしてゆくことは、普段私がやっていることだ。

これらの営みはときにしんどいこともある。それでも続けなければコミュニケーターとしての存在を社内に認識してもらえるわけもなく、これも私の大切な仕事の一つと考えている。たまにはこちらも格好つけずに、誰かに相談するのも効果的なわけで、コミュニケーターに望まれることは、「人間らしさ」を出すこと。等身大の自分をさらけ出すことで、より気楽に話がしやすくなるだろうし、相手との距離が一気に近くなり関係性を継続することにも繋がる。

私はこうしてこの仕事を長年やってきた。
基本的なポリシーは変えず今後も続けていくつもりだ。
これからも、周りから心無いことを言われることもあるだろうし、難題もたくさんあるのは間違いない。
それでも私はこの仕事を続けていく。続けるべきだと心に決めている。
人生はたった一度きり。私という人間が、この会社に「生きた証し」を残すために。

 

NTTPCコミュニケーションズの社内報
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