エンゲージメント向上を目指し社内報を大リニューアル。
ーー目指したのは現場で働く一人ひとりの頑張りをしっかりと伝えること。
エンゲージメント向上を目指し社内報を大リニューアル。
ーー目指したのは現場で働く一人ひとりの頑張りをしっかりと伝えること。
高砂熱学工業株式会社
コーポレート本部 広報部
部長 鷲尾さん(左)
笠原さん(右)
※所属・肩書はインタビュー当時のものです。
抱えていた課題
経営の考えや会社の方向性の共有、また各部門・現場での具体的な取り組みが社員へ伝わりづらくなっていた。
glassyを選んだ理由
当社社内報の実現したいことをしっかりと深掘りしたうえで、的を射た企画を立てていただき、それらを洗練されたデザインで完成度高くご提案いただけたこと。
リニューアルによる効果
経営メッセージの共有のみならず様々な部門・現場で活躍している社員の考えや、取り組む姿勢などにフォーカスすることで、部門を越えて同じベクトルで頑張っていこうという雰囲気が醸成された。
社内で高まっていたインナーブランディング視点での経営メッセージ
―これまでも長い間社内報を制作されてきたとのことですが、リニューアルするきっかけとなった課題は何だったのでしょうか。
鷲尾さん
創立100周年に向けて新しい中期経営計画がスタートしたのが2020年になります。 先々を見通し変革を起こしていかなければならない危機感も出始めていました。ちょうどその頃、組織も大きく変わるタイミングで働き方改革やESGなど、社会の要請と成長戦略を合致させていくことが求められていました。
そのためには経営のメッセージを本社から現場までの社員がしっかりと受け止めることと同時に、一緒に働く社員のエンゲージメントをいかに高めていくかも大切な要素でした。その両方を踏まえたインナーブランディング視点での社内報の重要性が高まっていた状況だったといえます。
社内報は20年程の長いお付き合いをしている制作会社さんにお願いをしていました。そのため、特に製作のやり取りのしやすさはあったのですが、内容やデザインは比較的に堅い印象があったんです。結果として経営の目指すVisionや戦略、その他エンゲージメントを高めるために大切なメッセージが社員へ伝わりづらくなっているなという印象がありました。
インナーブランディングを考えたとき、社内報がもっと社員の身近な存在になり、手に取って読んでもらえるものを作りたいと思うようになりました。そこで経営からのメッセージがしっかりと咀嚼され、親しみやすく共感しやすいものが良いと考え、2020年4月号からリニューアルすることを決心しました。
社員に読んでもらうために必要な‟柔らかい“編集と‟垢ぬけた”デザイン
―glassyをお選びいただいた理由は何だったのでしょうか。
鷲尾さん
決め手となったのは企画力とデザイン力です。当社社内報の方向性についてきちっと深掘りしていただいたうえで、非常に的を射た企画を立てていただき、そしてそれらを洗練されたデザインで完成度高くご提案いただきました。
100社以上の制作実績があるということでいくつかサンプルを見させていただいたのですが、非常に垢抜けたデザインの印象を受け、このくらいガラッと作り替えたいと思いました。あとは私たちが求めていた“柔らかめ”の印象を受けたんですよね。やはり若い社員にも読んでもらうためには、砕けたイメージも必要だ、というところで響いたというのはありましたね。
その他にも、面白いと思える企画を豊富にお持ちであったりといった魅力がありますが、強いて加えるならば制作を進めるうえでのシステムが整っているということです。制作の履歴を手戻りすることなく積み上げられるプラットフォームをお持ちで、安心して日々のやりとりが行えると感じて、glassyさんであれば間違いないと思いました。
―glassyに依頼してみて、制作面で変わったことはありましたか。
鷲尾さん
これまで内製で進める部分としてレイアウトなどもこちらで作成することがあったのですが、glassyさんにお願いしてからはそうした時間も除かれました。初校から完成度が高く、完成品は社外向けとしてでも恥ずかしくないくらい1つの冊子として成り立っていると感じています。また内製だと難しかった現場取材は、glassyさんにライティングや撮影までお願いすることで、当社の方針に沿って現場をクローズアップした誌面に仕上げていただけるようになりました。非常に心強く、企画の幅もさらに広がって良かったなと思います。
*リニューアルされた社内報「高砂通信」
現場にフォーカスをすることで、会社全体のモチベーションが上がっていく
―コンテンツを読まれた社員の皆さんからの反響はございましたか。
鷲尾さん
リニューアル号を発行したタイミングで、10分くらいで終わる簡単な読者アンケートを実施したんです。社内報をより良くしていくためには定点観測が大事だということで、社内報の満足度や、どういった記事が読みたいかを聞き、評価を行いました。結果は、非常にポジティブな反応が返ってきたので、社員にはリニューアルした新しい社内報が受け入れられているんだろうと実感しました。
今までは一方的に経営の情報を伝えるような発信の仕方をしていたように思っていたので、リニューアル後からは最前線の各現場の様子を伝えるような、社員側からのコーナーを設けたんです。目的としては施工現場や研究開発、さらには新規事業など様々な現場で、日々汗を流している社員の考えや取り組む姿勢などを共有して、会社が示す同じベクトルに向けて全員で頑張っていこうという雰囲気を醸成したかったんですよね。
これまで新潟や広島 など、なかなか普段は訪ねることができなかった地方の現場にフォーカスをしてきましたが、やはり本社や支店、現場まで相互にどのような仕事をしているのか知らないことが多いので、こういった企画を通して高砂熱学がどのように社会へ貢献できているかを伝えることで、自社を誇りに思い、仕事への励みにつなげていければと思っています。各現場の取り組み紹介は、今ではアンケートをとると一番人気のコーナーになっています。
―取材対象の社員の皆さんから思わぬ効果があったとか。
鷲尾さん
現場の社員も、これまでは自分の仕事についてプロのライターやフォトグラファーの方から取材を受けることなどほとんどありませんでした。取材を依頼すると積極的に協力していただき、喜んでもらえたというのも効果としてあると思います。社内報で自分の仕事を社員や家族にも知ってもらえると自身のモチベーションアップにもなり、そしてその発信が社員全体のエンゲージメントにも繋がるので、良いサイクルが回っていると思います。
ひと言メッセージ
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