社内報のつくりかた
こんにちは。うさ田です。
今回は印刷時に必要な「予備紙」についてお話ししていきたいと思います。
皆さんは、印刷を行う際は必要な印刷枚数に加えて、一定枚数の予備紙を一緒に用意していることをご存じでしょうか?
この予備紙、実は非常に大事な存在なのです。
例えば…
刷り出し
→ 目指している色を出すための調整に使います。印刷機は一般用のプリンターなどとは異なり、濃度の調整や版の位置の微妙な調整で、色が変わってきてしまいます。そのため、準備段階で「刷り出し」と呼ばれる予備紙が必要です。
印刷中
→ 印刷の途中に定期的に抜き出して、異常がないかチェックするために使います。途中で版の位置がずれていないか、色の濃度が変わってしまっていないかなどを確認し、必要に応じて調整します。
加工・製本用
→ 印刷した大きな用紙を折ったり、綴じたりするなど仕上がりの形状に加工・製本する時に使用する予備です。
見本用
→ 実際に必要な数以外に、見本として担当者の方にお渡しするサンプルをつくる時に使用します。
などのように、いくつかの工程で予備紙が必要になります。
印刷を行う側からすると、部欠(必要な部数が刷り上がらない)を避けるために予備紙は多い方が好ましいのですが、その一方で予備紙を多くしてしまうと、その分の用紙代が高くなってしまうため、コスト面ではなるべく予備紙を少なくしたいと考えます。
さて、予備紙はどれ位必要になるのでしょうか?色数や使用する用紙、加工などにもよって違いますがフルカラーの4色で印刷する際には、1色につき100枚(計400枚)というように考えるのが一般的です。
この考え方でいうと4色で100枚印刷するには500枚の用紙が必要ということになります。
コスト・生産性の両面を向上させるために、なるべく少ない予備紙で作業できるように印刷工場は日々努力をしています。
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