
社内報のつくりかた
こんにちは。shibaです。
社内報制作をご担当される方とお話し致しますと、よく「『紙の社内報』と『Web社内報』、どちらが良いのか?」というご質問をいただくことがあります。そのようなご質問に接するたびに少し考えるのですが、これがなかなか難しいテーマだと感じています。
そこで、今回は「紙」と「Web」の社内報について考察してみたいと思います。
まずは、考察に入る前に、その前提となる条件を決めておきます。
「紙の社内報」は、一般的な印刷されたものを想定しています。他方、「Web社内報」については、メルマガ形式やPDFファイルをイントラ上に掲出するものなど、そのスタイルは多岐にわたるため、人によってイメージするものが異なる可能性があります。これらをすべて「Web社内報」1語に括るのはやや乱暴ですので、今回考察する「Web社内報」は、ワードプレス等のソフトウェアを使ったブログ形式のものとします。
「Web社内報」の特徴は、何といってもスピードでしょう。例えば、情報の伝達度や検索性という観点に立てば、その特徴が際立ちます。これについては、もはやここで詳しく説明する必要はないでしょう。
一方、「紙の社内報」の場合、誌面を編集し、印刷した完成品を読者の方々に届けるまでに、1ヶ月単位の時間が掛かります。また、どの号にどういう内容が書かれていたかを探す場合も、結局、人の目というアナログなものに頼らざるを得ませんので、デジタルの世界に比べて、やはり時間が掛かります。
情報を省スペースで無限にストックできるということも「Web社内報」の特徴と言えるでしょう。紙の社内報の場合、印刷されたものをストックするための物理的なスペースが必要になります。さらに、いつ誰が何をどのくらい見たかという、いわゆる効果測定も「Web社内報」の特徴ですし、情報の修正や更新も「Web社内報」では可能です。一方、「紙の社内報」の場合は、両方ともほぼ不可能です。
「紙の社内報」の大きな特徴は、情報に到達するまでのスピードが挙げられます。極端に言えば、誌面を開けば、いつでもどこでも数秒で情報にアクセスできます。
「Web社内報」の場合、専用サイトにアクセスし、ログインする必要がありますし、場合によってはPCの電源を入れて…となると、時間的だけでなく心理的な手間が掛かってしまいます。また、文章を読む、ということを考えても、「紙」の方が「Web」よりも体に優しいと思います。「Web」の場合、個人差もあるでしょうが、長時間画面を見つめていると、どうしても目が疲れてしまいます。
以上のように、「Web社内報」と「紙の社内報」の特徴をそれぞれ検討しました。
これはあくまで個人的な考えですが、「Web社内報」は情報発信者(制作)側にメリットの多い媒体という印象があります。一方で、「紙の社内報」は、情報受信者(読者)側にメリットの多い媒体であると感じています。
ただ、肝心なのは「どちらが良いか」という議論ではなく、お互いの強みと弱みを捉えた上で、コミュニケーション戦略を立てることだと思います。単純に「紙が古い」とか「Webの方が優れている」という一方的なものではなく、状況に応じて使い分けていくことが大事だと思うのですが、皆さんはいかがお考えになられますか。
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