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社内報のつくりかた

マンガ記事を作るときに押さえるべきポイント

2018.11.06

2016.06.22

こんにちは、nocoです。

常に「どうしたら読者(社員)にもっと読んでもらえるか」ということに頭を悩ませている社内報担当者のみなさんは、表現手法としてマンガを使ったことはありますか?
カタい内容や文字が多くなりがちな記事を作る際、よくアイデアとして出るのが「マンガにすれば読みやすいのでは」という意見です。

私も編集者時代によくマンガを使った記事を作り、某有名漫画家さんともお仕事をしたことがありますが、パッと見は要素の多い記事を作るより簡単そうに見える(イラストレーターさんに投げちゃえば終わり!と思いがち)このマンガ記事、実は結構手間がかかるのです。

なぜなら、マンガにするにはそれなりの情報が必要になりますし、「マンガ=いつもの記事より面白い」という印象のハードルを越えるための起承転結を考えなければならない上、本来企画で伝えたかったことが伝わる内容でなければなりません。

ここまで言われると「やっぱりマンガ記事はやめた」と思うかもしれませんが、やはりマンガ記事の読みやすさは捨てがたい効力があります。普段読まない人も引き込む力がありますし、人気コンテンツになる可能性も高いです。

そこで、マンガ記事を作る際の押さえるべきポイントについてお伝えします。

キャラクター設定をしっかり行う

ストーリーを進めるキャラクターは、言葉として出てこなくても、その性格などはできるだけ細かく設定した方がイラストレーターさん(もしくはマンガ家さん)は描きやすいです。また、登場人物はある程度はっきりしたキャラの違いを出し、役割を分けると話の流れを作る時も楽です。

例えば、マナーを啓蒙するマンガの場合は、マナーを知らない人:若くてちょっとお調子者、その人に教えてあげる人:しっかり者の女性の先輩、中和役の人:のほほんとしていてキャラ同士の関係にアクセントを与えオチにもよく使われる人、というように。

取材・下調べはいつもより掘り下げて

例えば、営業の成功事例をマンガストーリーで紹介するという企画の場合、文章で紹介する記事であれば「長年通い続けても、なかなか話を聞いてもらえなかったA社の担当者に認められ嬉しかった」とだけあっても十分ですが、マンガの場合は、「長年通って話を聞いてもらえなかったときはどんな断られ方だったのか(誰にどういう形でどこで)」「話を聞いてもらえたときの相手の表情・セリフは?」「自分が喜ぶ様子はどんな風?(笑顔?涙目?)」…と、細かい部分まで聞き出しておく必要があります。

これが薄いと、「ここはどうだった?」と描き手に追加質問され、何度も聞き直すという手間が発生します。
マンガは文章を絵に置き換えるわけではありません。コマの中に、文章であれば入れる必要のない部分(例えば他の人の様子やその場所の背景など)も入ってきます。

もちろん、普段みなさんが読んでいるようなマンガほど細かくする必要はありませんが、やはり多少はないとマンガの良さは出ません。いわば、文章の原稿が2Dだとすれば、マンガは3Dなのです。より立体的な情報が必要になってきます。

入れるべき内容とボリュームを緻密に設計する

「プロに任せておけば放っておいてもできる」ものではありません。入れるべき内容をどのタイミングで、どれくらいのボリューム感で入れたいのかをきちんと設計しておかないと、やたら導入部分(キャラや設定の説明、問題提起)がダラダラと続き、本題がかけ足になってしまい、終わり方もなんだか未消化…ということになってしまいます。

例えば、4ページの企画であれば、導入は冒頭の1段に納め、1ページ目で問題提起をし、2~3ページ目で具体的な解決方法と少し応用情報、4ページ目で解決のメリットを提示してオチ、というように、実は緻密に設定されていることで、読みやすいマンガはできているのです。

ちなみに、コマ数の多いものよりも4コマの方が難しいと個人的には思います。
起承転結を1コマずつで表現しなければならず、文章もそんなに入れられません。
このコラムで連載している「ちっしーさん」のマンガにはいつも感心しています。
(まだご覧になっていない方は、是非チェックを!)

ちょっと難しいマンガですが、慣れてくれば作っていて楽しい記事です。

登場人物のモデルとなる人も、自分がマンガになってとても喜んでくれます。
みなさんも、いつもの記事に飽きたらマンガに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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